JXエネルギー タイでENB製造事業化検討へ

2012年10月19日

ゴムタイムス社

 JX日鉱日石エネルギー(JXエネルギー)は18日、同社および三洋化成工業、SCG CHEMICALS Co.,Ltd(SCGケミカル)の3社がタイにおけるENB製造装置新設の事業化検討に関する契約を締結し、共同で事業化可能性調査を開始したと発表した。
 ENBは自動車の窓枠やラジエターホースなどに使用される合成ゴム(EPDM)の製造に欠かせない成分。今後、中国などの新興国を中心とした自動車生産増に伴い、アジアを中心にENB需要も拡大していくことが見込まれている。
 JXエネルギーと三洋化成工業は、1977年より、日本と米国でENBの合弁事業を展開し、現在、日米合計で年産6万トンの生産能力を有している。一方SCGケミカルは、タイを代表する企業グループであるサイアムセメントグループの石油化学事業会社で、タイに新設するENB製造装置へ安定的に原料を供給することが可能。
 今後3社は約1年をかけ、JXエネルギー、三洋化成工業が持つENBの製造プロセス・運転技術と、SCGケミカルが持つ安定的な原料供給力を一体とした事業化に向けて検討を行う。
〈FSの前提となるENB製造装置新設計画の概要〉
▽建設予定地=タイ国ラヨン県
▽生産能力=年産2万トン
▽商業運転開始=2016年
▽事業形態=3社出資による合弁会社設立

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