【ホース特集】 東拓工業 創立60周年で式典 技術主導型で新たな発展目指す

2012年11月02日

ゴムタイムス社

創立60周年で式典 技術主導型で新たな発展目指す

東拓工業

 東拓工業㈱は、大阪市のリーガロイヤルホテル大阪で創立60周年記念式典を開催した。(本紙既報)
 式典には仕入れ先や取引関係企業の代表ら300人を超す参加者があり、盛大な式典となった。福永社長は「創業時は塩ビパイプを中心に家庭用雑貨を製造、昭和32年にクリーナーホースやサクションホースで通産大臣賞などを受賞、技術力が認められた。その後の岩戸景気の好況の波に乗り成長を遂げ、60年代半ばには技術輸出も行った。国内では東京・福岡・名古屋に営業所を、広島には出張所を順次開設し、販売ネットワークを構築した。80年には金属樹脂複合排水管の開発を進め、土木・電設資材事業が飛躍的に成長、2000年代に入ってからは脱塩ビのエコ商品群の開発や関西りんくう工場の建設、現在の事業基盤を築いた。
 60周年の節目であるが、これまでの社歴を大切に、技術主導型企業として皆様とともに発展、成長を目指していきたいと考えています」などと抱負を語った。
 同社の本年度上期の業績は、昨年の震災特需一段落もあり、ホース・工業用品ともにやや低迷、しかしながら積極的な販売活動により前期比横ばいを確保。土木、電設分野を中心に官公庁物件が堅調に推移、製品では地中埋設管などが順調に伸びた。
 下期の事業展開については「販売代理店とのコミュニケーションを図り、エンドユーザーに対しても商品説明やデモ実演など活発な活動を推進し、信頼関係を高めていく」(同社)考えだ。
 今後の注力商品では「トータク簡易排水装置」がある。橋梁伸縮装置などの漏水を集排水することにより、橋げたや支承などの鋼材の腐食予防に効果を発揮するシステムで、国交省新技術情報提供システム(NETIS)登録済み。同社では全国規模での営業を開始している。
 また、フッ素樹脂をホース内面に積層した特殊構造により、フッ素ホースの性能を実現した「TACフルオロ」も期待商品の一つ。安全かつ簡単接続が可能で、内面平滑、座屈しにくい構造。オール樹脂で軽量といった特徴も有する。同社では薬品・化学品・食品の輸送用途に拡販する。
 海外事業は、東拓工業(蘇州)有限公司で家電用クリーナーホースを生産し、日系メーカーを中心に納入実績を重ねている。中国を含めた東南アジアでの工業用ホースの市場調査も行っており、グローバル展開の拡大も視野に入れている。

(2012年10月15日紙面掲載)