帝人 ニトリと共同開発で一般向け防炎品シリーズを発売

2012年10月11日

ゴムタイムス社

 ニトリ(似鳥昭雄代表取締役社長、以下ニトリ)と帝人(大八木成男代表取締役社長執行役員、以下帝人)は10日、一般家庭向け防炎品シリーズ「Nガード~燃えにくいシリーズ」を発売すると発表した。11日より全国261店舗のニトリにて順次販売を開始する。
 二社はニトリの商品開発力と帝人の技術により、両社一貫の体制の下で素材開発から商品企画、販売までを行う共同プロジェクト「新『機能商品』開発プロジェクト」を推進しており、その第二弾商品として、特許出願中の独自の繊維構造で燃え広がりを抑制する、同製品を開発した。
 「Nガード~燃えにくいシリーズ」は、その性能を「公益財団法人 日本防炎協会」が確認した、一般家庭用の防炎品シリーズ。毎年1000人を超える住宅火災の死者のうち、約14%が寝具類を着火物とした場合。ニトリは、家具・インテリア販売全国最大手という立場からこの問題に着目し、帝人との共同プロジェクトの課題として「燃えにくい寝具類」の開発に着手。昨年9月に改正・施行された日本防炎協会の防炎製品認定基準に対応し、特許出願中の独自の繊維構造で燃え広がりを抑制する一般家庭用防炎寝具類の開発に成功し、今回その他の商品と合わせ「Nガード~燃えにくいシリーズ」として商品化に至った。
 同シリーズは、こたつ掛布団・敷布団をはじめ、寝装カバーリング、布団3点セットなどの寝装品の他、既製ドレープ・レースカーテンなど。特長としては、独自の繊維構造による「燃え広がりにくい中綿素材と生地素材」(特許出願中)を使用することによる燃えにくさ、帝人の難燃ポリエステル「スーパーエクスター R」を使用したことにより有毒ガスの発生が極めて少ない点、同素材が独自のノンハロゲン系防炎剤を化学結合していることから耐久性に優れる点が挙げられる。
 「新『機能商品』開発プロジェクト」は年間2~3商品を継続的に開発・発売し、中期的には年間販売総額100億円規模を目指す。プロジェクト第一弾商品は、8月8日に発売開始した、ニトリのランドセル「わんぱく組」「わんぱく組キラ☆ピカ」の2シリーズ。

「Nガード~燃えにくいシリーズ」

「Nガード~燃えにくいシリーズ」

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