【CMB特集】 竹原ゴム加工 インターネット受注販売システムを13年8月末までに開発

2012年09月26日

ゴムタイムス社

インターネット 受注販売システムを13年8月末までに開発 ユーザーの利便性を訴求

竹原ゴム加工

 ㈱竹原ゴム加工(岐阜県中津川市・中島竜二社長)の昨年の実績(2011年8月期)は「昨年の震災の応援、タイの大洪水の応援などの特需もあり、5%程度が増因の要因となった。また新規の大型案件の生産開始や、小分け計量事業の拡大や薬品マスターバッチも増加したことで過去最高の売り上げとなり、また増収増益となった」(中島社長)。
 同社の材料別生産品目として、「2011年実績では、全体的に動きがよく、EPT、NBR、シリコーンで半分以上の割合を占め、そのほかにクロロプレン、アクリルゴム、フッ素ゴムなどが占めた。なかでもフッ素ゴムやフロロシリコン等特殊品の動きが目立ち、結果、業績は87億円となった」(中島社長)。
 同社の強みのひとつに少量多品種を扱うため、全国で約1000社のユーザーがおり、配合も月に4000~5000種類が動いている状態。
 最近では、支給材料および自己調達品の小分け計量作業の請負などが増えてきており、今年の12月中旬には同社の近隣に建坪6百坪の全自動計量工場を建設予定。投資額は約6億円を計画し、2013年初頭には本格的稼働ができるように進めている。
 新工場は24時間稼働で自動計量することで効率化を目指している。「従来薬品計量は人海戦術が中心で限界があり、作業を効率化するために改善する必要があった。また薬品でも人体に影響を及ぼすものもあるため、機械で計量することで労働環境にも配慮することができる」(中島社長)。また最近の傾向として、ユーザーから不良率の低減に貢献するストレーナー処理加工が増えてきている。
 今期の計画について、①新工場の垂直立ち上げ②お客様ごとにきめ細やかな対応し、品質と納期の両立をより強化する③小分け計量事業の拡販及び自動化④TRマスター(薬品マスターバッチ)の拡販。⑤インターネット受注販売システムの開発等がある。
 インターネット受注販売システムは既存のお客様の便利さ、社内の合理化、ヒューマンエラーの防止を追求するために、システムエンジニアを増加して開発を進めている。

(2012年9月24日紙面掲載)

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