【ゴム用機械特集】 ユーザーにアンケートを実施

2012年09月05日

ゴムタイムス社

 7割が日本製の機械使用 購入予定は海外製品が4割

 ゴムタイムスではこのほど、ゴム・樹脂用機械の主力ユーザーである、各種工業用およびスポーツ用途向けゴム樹脂・エラストマー製品の国内メーカーを対象に、『ゴム樹脂機械ユーザーアンケート』を実施した。アンケートはゴム・樹脂用機械の主力需要家である工業用、スポーツ用ゴム・樹脂・エラストマー製品国内メーカー80社余を対象に行い、半数のメーカーから有効な回答を得た。回答率の高さ、回答内容から判断して、国内の設備投資が低減しているなか、海外製品の購入や購入する際の条件として価格を重視する動きが浮き彫りになった。

 調査回答の集計結果を紹介する。

 ◇問1
 導入機械・設備の種類(複数回答可)を聞いた。半数近い製品メーカーが射出成形機を導入しており、最も多かった。次に多いのは、ロールマシン、樹脂押出機、その他が上げられた。その他の回答には一部ゴム・樹脂製品メーカーではニーダー、加硫釜、連続加硫機を導入していた。

 大半のユーザーが射出成形機を中心に併用して他の機械を使用していることが判明した。

 ◇問2
 使用中の機械は、日本製か海外製品か、質問した。射出成形機、混練押出機、ロールマシン等と、種類別に回答を求めたが、種別に回答いただいた会社と、丸めて記入された回答が混在するため、今回集計のグラフでは、極大まかな区分けにとどまった。
 この結果、「すべて日本製機械を使用」という回答は、70%と高い割合を示した。次が、「日本製機械を中心に一部海外製を使用」する会社が3割強あった。
 なお、「全ての機械が海外製」と答えた会社は皆無だった。

 ◇問3
 今後、国産と海外製機械のどちらを購入するか、聞いた。
 回答が多い順に「すべて日本製品を購入する」と「一部廉価な海外製品を購入予定」という回答が、ともに40%で同率だった。残りは「景気動向をみて検討、その他」が占め、国内不況の中、今後は主力機の軸足を国産中心に廉価な海外製を加える傾向が強くなると予想される。

 

 

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