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ブリヂストン 米アリゾナに「グアユール」試験農場取得

2012年08月02日

ゴムタイムス社

 株式会社ブリヂストンは2日、Bridgestone Americas Tire Operationsが、アリゾナ州に「グアユール」の試験農場および加工技術研究施設用地を取得したと発表した。

 「グアユール」は、米国南西部からメキシコ北部の乾燥地帯が原産の低木で、その幹部などに天然ゴムを含む植物。同社はパラゴムノキに代わる天然ゴム資源として米国南西部で「グアユール」の研究活動を開始していた。

 今回、アリゾナ州エロイに取得した試験農場用地は約113・7ヘクタール(東京ドーム約24個分の敷地面積)で、多目的オフィスおよび実験棟を備え、競争力に優れたタイヤ用天然ゴムの製造を目指して、「グアユール」の品種改良や栽培技術、天然ゴム加工のプロセス条件の最適化を行う。建設工事の着工は2012年の第3四半期を予定。
 また、天然ゴムの加工技術研究施設用地はアリゾナ州メサに確保しており、研究者と技術者合わせて32人を配置し、「グアユール」をタイヤ用の天然ゴムに加工する一大拠点となる予定。同施設の着工は2013年初までに開始され、2014年に本格的な稼働を開始する。天然ゴムの試験生産は2015年より開始する計画。
 「グアユール」由来の天然ゴムは在来の天然ゴムと同様、植物がうみだすバイオマテリアルだが、「グアユール」は従来のパラゴムノキとは全く異なる土地で栽培される。実用化が可能になれば原材料供給源の多様化につながり、現在の天然ゴム産出地域への一極集中の緩和につながると共に、北米などでの地域生産地域消費によるメリット等も期待される。

 同社グループは、「グアユール」を始めとした様々なバイオマテリアルの研究開発を通じて、地球上の資源を有効に活用し、リデュース、リユース、リサイクルを進めることを前提としながら、2050年を見据えタイヤの原料を100%サステナブルマテリアル化することを目指す。内容については資源循環技術搭載のプロトタイプタイヤなどを順次発表し、取り組みを紹介していく方針。

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