【ゴム薬品特集】 精工化学 自動車生産回復で堅調推移

2012年08月27日

ゴムタイムス社

自動車生産回復で堅調推移  作業環境改善に貢献「ニューエイド」

精工化学

 有機ゴム薬品の工業化からスタートし、創造と技術革新を通して培ったノウハウをファインケミカルの分野に生かし続けている精工化学㈱。
 ゴム老化防止剤その他ゴム薬品、重合抑制剤、染料中間体など工業薬品の製造・販売を行っている。
 ゴム薬では工業用ゴム製品向けを中心にオゾン劣化防止剤「オゾノン」、熱・屈曲亀裂防止剤「ノンフレックッス」、表面亀裂防止剤「サンタイト」、共架橋剤、硬化剤「ハイクロス」、ユーザーでの作業環境を大幅に改善し、またゴム製品の高品質化を可能とした防着剤「ニューエイド」などの豊富な品揃えで展開している。
 精工化学の事業概況はゴム薬は前年並みで推移したが、紙オムツの原料にもなる高吸収性樹脂等の合成樹脂や合成繊維の原料を安定させる重合抑制剤は欧州向け輸出が苦戦。
 足元、国内ゴム薬販売については、エコカー補助金で自動車部品メーカーの駆け込み需要もあり堅調推移。廉価な海外製品の流入が懸念されるものの、ユーザーニーズに合わせて開発された特殊グレードの拡販に注力していくとしている。
 同社では原料の安定確保を図り、原材料価格動向にはタイムリーに対応し適正価格の維持に努めていくとしている。海外輸出については円建て対応。
 ユーザーの海外生産が加速する中、リスク分散からも新たな生産拠点の設置を検討すべくFSを開始しており、ユーザーニーズに迅速に対応できる体制を整えていきたいとしている。

(2012年7月23日紙面掲載)

 

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