ミトヨ 屋上施工の遮熱シート「冷えルーフ」を事業展開

2012年07月23日

ゴムタイムス社

 工業用ゴム製品メーカーの㈱ミトヨは、屋根に遮熱・断熱機能を持たせることで、年間を通して節電に貢献する屋上自然力応用遮熱シート「冷えルーフ」の施工販売に注力している。
 屋上遮熱シート「冷えルーフ」は、金属折板屋根用に開発された、全く新しい仕組みの遮熱・断熱用シート。穴開け加工されたポリエチレン製シートに特殊加工を施したシートで屋根を覆い、太陽の日射を遮断することにより、自然力を応用して金属折板屋根の温度上昇を抑え、室内の暑熱および空調電力を節電できる製品。
 「冷えルーフ」の施工面積は、屋根面積の80%程度で済み、折板屋根の上に孔が無数に開いたシートを敷設することで日影を作り、屋根表面に直接対応が当たらず、遮熱効果を低減させる。また、屋根面の汚れなどによる反射率の低下などの影響もなく、遮熱効果を長期にわたって維持する。
 主な効果としては、コストは他の工法の2分の1以下を実現し、施工もハゼ式の場合、1000平方㍍を一日で完了でき、10年以上の長寿命シートで維持費が不要。ミトヨでは施工後5年間の性能保証を実施しており、撤去後の部材は全てリサイクルが可能。施工可能な屋根タイプはハゼ式タイプおよび重ね式タイプ(ボルト留め)。全国ですでに300件の施工実績があるという。ミトヨでは関東圏での受注並びに施工を行う。
 商品特徴は次の通り。
 ▽シートと折板屋根の上に施工された冷えルーフが日影を作り、折板の温度上昇を抑制する。遮熱は日影の効果によりもたらされ、屋根の汚れによる影響を受けず、遮熱効果を発揮し続ける。また、折板屋根の熱伸縮を抑え、折板屋根の音鳴りも抑制する。
 ▽シートと折板屋根の間の空気層に風が通り抜け、シートの下の熱こもりを防ぎ、遮熱効果を高める。
 ▽雨やあられによる折板屋根をたたく音が緩和される。冬季は屋根面からの放射冷却が抑えられ、暖められた内部の熱が逃げにくくなり、建物の保温効果を発揮する。また、屋根裏などの結露緩和にも効果を発揮する。

「冷えルーフ」の施工例

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