川口化学の11月期中間  ゴム薬販売は輸出が減少

2012年07月06日

ゴムタイムス社

     川口化学工業の2012年11月期第2四半期決算は売上高が33億7300万円、前年同期比4・9%減、営業利益は7300万円、同41・8%減、経常利益6700万円、同44・9%減の減収減益となった。
 国内のゴム薬品が前年並みの売上を確保したものの、各種樹脂生産が低調に推移したほか、引き続く為替円高により売上高は前年同期実績を下回った。
 ゴム薬品の売上高は21億1200万円、前年同期比3・3%減。主要顧客であるタイヤ・ゴム工業用品・合成ゴム生産は、国内自動車生産の回復により工業用品・タイヤ並びに合成ゴムとも堅調であったことや、全社を挙げて変化する市場動向に合わせた生産販売に注力したことで国内ゴム薬品の販売は前年並みとなった。輸出は、タイでの洪水被害が収束し回復に向かう中、販売活動を強化することで維持拡販に努めたが、円高に為替が進行したことと、欧州金融不安の長期化により中国をはじめとする東南アジア市場の拡大が減速したため減少した。
 樹脂薬品の売上高は4億2800万円、同16・5%減。 樹脂薬品は、主要需要先である国内外のアクリル酸・アクリル酸エステル・ABS樹脂・MMA等の国内生産は第2四半期に入り回復基調となったが、海外市況の低迷により樹脂生産が低調で推移、円高の継続で内外での競争が激化し、売上高が減少した。
 中間体の売上高は4億円、同9・9%増。 界面活性剤中間体は顧客の在庫調整に伴う生産減少の影響を受けたことと併せ、競合企業との競争が激化し売上が減少した。医薬中間体は機能性化学品において売上を伸ばした。
 通期業績予想は売上高70億円、前期比0・2%減、営業利益1億7000万円、同16・3%増、経常利益1億5000万円、同2・7%増の増益を見込んでいる。

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