【ゴム用試験機特集】 テックプロジャパン 加硫試験機2020シリーズをリニューアル

2012年06月28日

ゴムタイムス社

加硫試験機2020シリーズをリニューアル 高性能で優れたコストパフォーマンスを実現

テックプロジャパン

 テックプロジャパン(東京福生市・勝部晋代表)はドイツ試験機メーカーのモンテック社の日本代理店であり、また日本国内で自社製品開発を積極的に推進している。 ドイツのモンテック製品は高性能でコストパフォーマンスが優れ、ユーザーにリーズナブルな価格で提供している。そのなかで、加工性評価試験機として「動的粘弾性試験機の『D‐RPA3000』が非常に好評を得ている。 同社が主力とする三本柱は加硫試験機「MDRH2020シリーズ」、ムーニー粘度試験機「MV2020」、万能試験機「TECH‐500」。同社は同3製品を中心に拡販強化している。
 特に加硫試験機「MDRH2020シリーズ」は5月からリニューアルし、「2020N」として受注を開始した。
 同試験機の大きな特長は、操作性および保守性を重視し開発された加硫試験機でダイはISO、JIS、ASTM等の規格に準拠している世界標準である密閉円すい型構造を採用している点。円すい型ダイの採用により試験ン片のせん断率(変形率)を一定にすることが可能になり、せん断時のスリップを防止し、トルク検出感度を大幅に向上した。またトルクトランスデューサを上ダイに直結することから、リンクアームなどの機械的結合部が取り除かれ、結合部から生じるノイズ発生を解消できる。さらに高性能ながら価格を抑えたコストパフォーマンスが優れているのが特長。
 また同社のムーニー粘度試験機「MV2020」はタイの天然ゴム企業に多く採用され、その操作性と保守性で好評を得て10数年前より日本国内での販売を開始した。 同試験機の「MV2020」は簡易操作とメンテナンス性を主点に設計創造され、ISO 289、JIS K6300‐1規格に準拠し、未加硫ゴムのムーニー粘度、スコーチ特性を連続測定、解析する製品。
 最後に万能試験機「TECH‐500」は簡易な操作と価格性能比を目指して開発された。同製品は単柱型の価格で門柱型の高性能を実現。単柱型では困難な大容量の引張試験機はもちろん、圧縮試験にも門柱型の優れた性能を発揮する。
 今後も同社は主力とする3製品を国内外で販売拡充していく。

(2012年6月25日紙面掲載)

加硫試験機 MDRH2020N

 

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