「コンドーム」でギネス認定の意義

2012年06月25日

ゴムタイムス社

 オカモトのコンドームがギネス認定を獲得した。その理由は天然ゴム製で最も薄い製品であること。同社の優れた技術が評価された。 「オカモトと聞くと、多くの人はコンドームを真っ先に連想されるようだ。それだけ商品と企業名が一致している証でもあるが、当社の売上高に占めるコンドームの比率は8%に過ぎない」―オカモトの岡本良幸社長は認定式で開口一番、こう語った。 オカモトの製品は民生品と工業品に大別される。消費者に近い製品ではコンドームのほか除湿剤「水とろぞうさん」や家庭用手袋、シューズ、冬に重宝されるカイロなど。工業品では自動車用のレザーや住宅用の壁紙、IT関連製品など多岐にわたる。 同社のコンドーム「ゼロゼロスリー」は、2003年発売で9年の販売実績があるヒット商品。丈夫、柔らかさ、薄さを追求して開発が進められ、ISO規格に基づく3点測定法で、どこでも0・03㍉の薄さを実現、量産化に成功した。 同社の技術開発は他の商品にも充分生かされ、「コンドーム」でのギネス認定の意味は大きい。

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