クラレ 酢ビ・ポバール系事業を強化 米モノソル社を買収‎

2012年05月24日

ゴムタイムス社

 クラレは22日、基幹事業のひとつである酢ビ・ポバール系事業の拡大戦略として、米国のポリビニルアルコール(ポバール)フィルム製造・販売メーカーであるモノソル社を買収することを決定し、同社の親会社であるMonoSol Holdco 社と合意したと発表した。
 モノソル社は洗剤や農薬、染料などの個包装、人工大理石離型用などの
産業用ポバールフィルムではリーディングカンパニーの位置にある。今回の買収によりクラレは、ポバールフィルムに関し、液晶ディスプレイの基幹部材である偏光フィルム向けの光学分野だけでなく、広範な産業分野においてもグローバルリーダーになる。
 今後同社は日本・米国・欧州・アジアの4拠点体制で酢ビ・ポバール系事業の世界市場における拡大・強化を図ることとなる。
 米当局の正式な承認を受け次第、手続きを完了する。買収額は公表していない。
 酢ビ・ポバール系事業とは、酢酸ビニルを主要原料とするポバール樹脂、ポバールフィルム、ポリビニルブチラール(PVB)樹脂、PVBフィルム、EVOH(エチレン・ビニルアルコール共重合体)樹脂(当社商標〈エバール〉)、ビニロン繊維に代表される同社の主要製品群からなる事業。

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