ブリヂストン 新中計「MTP2010」発表

2010年11月05日

ゴムタイムス社

 ㈱ブリヂストン(荒川詔四社長)は本紙既報の通り、新中期経営計画2010(MTP2010)を発表した。2011年から2015年までの5年間を対象とし、昨年からの事業環境の変化を反映させ、必要と考える戦略、施策を追加して策定した。

新中計は、同社グループのリソースを駆使して他社との圧倒的な格差付けを目指す。具体的にはタイヤ戦略商品・事業の拡充や新興国市場でのタイヤ事業の地位確保、多角化事業における選択と集中、環境対応商品・事業の拡大など。
業績目標は、12年にROA6%の達成、13年以降は更に上を目指すこととしており、連結売上高は12年に3兆5000億円、連結営業利益は2800億 円を計画。営業利益の増加要素は戦略商品の拡大で650億円、合理化努力400億円、多角化事業450億円、数量増・他550億円となっている。
MTP2010策定の基本的な考え方については、最終目標を「タイヤ会社・ゴム会社として名実共に世界一の地位の確立」を目指す、こととし、経営の基本 方針は①「更に上」を常に目指して、全ての製品・サービスで世界最高を目指す②長期戦略を明確化し、事業領域の統合・拡大を推進する③戦略的事業ユニット (SBU)制で真のグローバル企業を目指す④中期経営計画を核に、全体最適のグループ経営を目指す。
事業環境の構造変化は、需要の大幅な縮小と低迷に加えて、為替と原材料価格、成熟国と新興国の立場、顧客の価値観という3つの変化を盛り込み、100年 に1度の経済危機を踏まえた取り組み、徹底した資産のスリム化、これを体質ベースまで落とし込み「リーン&ストラテジック」を実践する。
こうしたことを背景に「土俵を変える取り組み」に着手、具体的にはタイヤ戦略商品・事業の拡充や基礎戦闘力の更なる向上、新興国市場での地位確保、多角化事業の「選択と集中」、環境活動、環境対応商品・事業に注力する。
〈「土俵を変える」取り組み〉
▽タイヤ戦略商品・事業の拡充=乗用車用タイヤ(ランフラットタイヤ、UHP(超高性能)タイヤ、ウインタータイヤ)、トラック・バス用タイヤ(リト レッドを活用したソリューションビジネス、偏平タイヤ)、特殊タイヤ(建設・鉱山車両用大型・超大型ラジアルタイヤ、航空機用ラジアルタイヤ、二輪車用ラ ジアルタイヤ)
▽基礎戦闘力の更なる向上=垂直統合を生かした原材料レベルからの研究とスペック最適化による技術のブレークスルーで、サプライチェーン全体での競争力を強化。
▽新興国市場での地位確保(タイヤ事業)=中国、インド、ブラジルほか、新興国市場におけるタイヤ事業の拡大戦略。
▽多角化事業の「選択と集中」=建設資材やホース・ベルト事業等のグローバル展開強化。太陽電池用EVAフィルムと電子ペーパー事業の拡大。
▽環境活動、環境対応商品・事業=持続可能な社会(低炭素社会・循環型社会・自然共生社会)の構築に向けて、高い目標を自らに課し、環境への対応を推進。環境対応商品・事業の拡充。

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