【ベルト特集】 吉野ゴム工業 「二枚目君」販売が堅調推移

2012年05月24日

ゴムタイムス社

「二枚目君」販売が堅調推移 ユーザーの課題を解決重視

吉野ゴム工業

大阪市福島区吉野4丁目26-14

TEL (06)6461-5751
WEB http://www.yoshino-rubber.co.jp/

シールド工事向二枚目君

シールド工事向二枚目君

 吉野ゴム工業㈱(大阪市・伊藤亨社長)の搬送ベルトは独自開発の垂直・急傾斜搬送コンベヤ「二枚目君」、円筒形ベルトコンベヤの「スーパーコンベヤ」、さらに急傾斜コンベヤの「Sコン」が3本柱となっており、高い実績と信頼を得ている。
 従来、急傾斜・垂直搬送の現場でバケットや桟に入れて運ぶ従来方法では搬送物側角の影響でムダな空間が生じるケースがあった。しかし、同社の主力製品である垂直・急傾斜搬送コンベヤ「二枚目君」は波桟付の主搬送ベルトと横桟付押さえベルトで構成され、2枚のベルトで密閉した搬送空間をつくるため、荷こぼれが低減でき、また連続大量搬送が可能となる。主搬送ベルトはバケットも横桟も不要な構造。そのため搬送物を排出後、ベルト面に掻き取り式クリーナを取り付けることができ、また従来のビータクリーナも設置可能。さらに横桟がないことから波桟を内面側よりブラシやエアー、水洗でクリーニングでき、居着きによる持ち帰りを低減させる。密閉した2枚構造のため、連続の搬送空間を持つことができ、従来の急傾斜コンベヤと同じ設置スペースであれば搬送量が2倍から4倍に飛躍的に増加する。搬送物を断続的に供給しても荷こぼれや残留が少なく、発塵も低減する。
 同製品は販売して以来、リプレイスを含め約200機の納品実績があり、最近では石炭や石灰など原料関連のほか土木分野にも注力し、とくにシールド工事関連向けで引き合いが増えてきており、高い評価を得ている。
 同社は「現場においてユーザーの課題を解決し、ユーザーに満足していただきたい」という目的で製品開発に取り組み、多数の独創的な技術や製品を開発に取り組んできた。その取り組みの一つに、同社の篠山工場では実機デモ機を使用し、ユーザーと搬送テストを行いながら輸送状態を確認できるようになっている。また同工場の特徴はコンベヤベルト専門企業として、最大級のベルト在庫センターを持ち、特殊桟やパッキンなどのゴムベルト加工にも対応。また信頼性の高い製品を提供するために試験室を備え、品質管理に最大の注意を払っている。
 昨年の11月から、同工場で経済産業省原子力安全・保安院中部近畿産業保安監督部近畿支部の依頼を受け、鉱務監督官「機械・運搬装置」研修の講師および実体験研修の会場を提供している。同研修は鉱山における保安を監督する立場である鉱務監督官または鉱務監督官になることが見込まれる人を対象として、災害防止に関する知識および技術の教育を行い資質の向上を図るために行われた。
 同社は今後もユーザーの課題を解決し、顧客満足の向上を強化するなかで、既存設備の点検・補修をはじめ、各種の技術情報を提供、付加価値の高い製品を開発、販売していく。(2012年5月21日紙面掲載)