住友ゴム 欧米向け輸出で80% タイの販売会社 REP、OEも拡大図る

2010年09月29日

ゴムタイムス社

 タイ国の自動車新車販売・保有台数推移は、2005年をピークに新車販売台数は09年まで減少、09年実績は55万台レベルとなったが、今年度に入り急回復しており、1-8月累計の生産台数は49万台、前年同期比154%。

 この傾向は下期も継続しており、10年は05年のピークを上回り75万台程度で過去最高となる見込み。
 一方、自動車保有台数は09年の時点で約800万台で、日本の保有台数と比べると10分の1程度の規模。しかし、新車販売が今後着実増えていくことで保有台数は年率2~3%増えていくと推測される。
 こうした中、タイでのリプレイスタイヤ販売を担当するDTTでは、市場シェア10%を獲得、今後は毎年1%のシェアアップを目指す考え。
昨年のDTTの国別タイヤ仕入れはSRTからが60%でトップ、次いでインドネシア22%、日本からの輸入は18%の構成比。DTTの営業開始は06年9月、所在地はバンコク都ラカバン区。日本人スタッフは3名で従業員数は69名(20年6月末)。乗用車用タイヤおよびLTR(4×4、ピックアップトラック用)を販売している。鈴木DTT社長は「タイには1500~2000軒のタイヤショップが存在するが、この中で、タイヤ販売の専業店からダンロップタイヤの取引ショップの候補として約600店舗を選別、さらに取引条件などを勘案して06年の170店から09年末には350店まで拡大させた」と語る。
 2010年からはタイでの販促活動としてTVCMの開始やCSR活動開始、地方キャラバン、カタログ展開など更なる認知向上に努め、効果的なロードサインボード設置やサインボードショップの拡大などによりシェア拡大を目指す。また、日系自動車メーカーとの取引拡大も進め、将来的にはOEシェア30%を目指す。

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