横浜ゴム 大槌町で「千年の杜」植樹会

2012年05月16日

ゴムタイムス社

 横浜ゴム㈱は4月30日、岩手県上閉伊郡大槌町で「千年の杜」植樹会を開催した。

 大槌町が復興計画のひとつに掲げた「いのちを守る森の防潮堤」づくりに賛同し、そのモデル植樹として実施したもの。大槌町の住民約330名を含め543名が参加し、その土地本来の常緑広葉樹の苗木3,391本を植樹した。

 会には碇川豊大槌町町長、植物生態学者の宮脇昭氏、来賓として細川護煕元首相、細野豪志環境大臣、勝又恒一郎衆議院議員、片山右京元F1ドライバー、石川裕工㈱竹中土木常務執行役員らが参加。横浜ゴムからは、南雲忠信会長兼CEO、野地彦旬社長ほか、従業員ボランティア50名を含む111名が参加した。

 東日本大震災で大きな被害を受けた大槌町は、町の復興計画のひとつに「いのちを守る森の防潮堤」を掲げている。海岸沿いに森を育成すると津波被害に強いだけでなく、市民の憩いの場にもなる。さらに植樹マウンドでのがれきの利用で、がれき処理も進展するなど様々な効果がある。
 同社はこの趣旨に賛同、土系がれきおよび流木・倒木などの木質系がれきを活用し、長さ50メートル、幅約15メートルの実験マウンドを作成した。

 がれきを利用して森を育成するプランは、宮脇昭氏の提唱による。同氏は、潜在自然植生と呼ばれるその地域に適した木々を植樹すると、津波や火災に強い「本物の森」が創生でき、がれきを利用することで復旧・復興も大きく進展するとし、東北地方の太平洋沿岸300キロに渡って森をつくるプランを打ち出している。

 同社は、5年前の2007年から同氏指導のもと、「YOKOHAMA千年の杜」プロジェクトを展開。同社創業100周年に当たる2017年までに、国内外の全生産拠点に50万本の植樹を行う計画で、今年4月までに約24万本の植樹を完了した。同氏が提唱する東日本大震災復旧・復興に向けた「本物の森」づくりに賛同していることから、今回の植樹会開催に至った。

南雲忠信横浜ゴム会長兼CEOは、

「横浜ゴムは2006年、創業100周年に当る2017年達成を目標とした中期経営計画グランドデザイン100を策定し、その基本方針のひとつにトップレベルの環境貢献企業になるとの基本方針を掲げました。ちょうどその時期、植物生態学者の宮脇昭先生とお会いし、先生の提唱される本物の森づくりに感銘を受け、2007年から国内外の生産拠点で植樹活動を継続してまいりました。東日本大震災後、宮脇先生はいち早くがれきを利用した森づくりを提唱されました。先生の独創的なプランを何らかの形でお手伝いしたいと考えておりましたところ、大槌町が先生のプランに基づいたいのちを守る森の防潮堤、鎮魂の森を復興計画のひとつに掲げられ、その植樹会を主催させていただくことになりました。本日の植樹会がひとつの契機となり、今後東北地方の太平洋沿岸300キロに渡り、森が生まれることを願ってやみません」とあいさつした。

野地彦旬横浜ゴム社長は、
「皆様、お疲れ様でした。遠くから環境省をはじめとして数多くのご来賓の方々にも来ていただきました。ご来場の皆様のお力添えにより、このような素晴らしい植樹会が開催できたことに対し心より御礼申し上げます。植樹した苗木は16種類、約3,000本です。私どもは現在まで、全世界で木を植えてまいりました。特に東南アジアは暑い気候ゆえ、1年間で2メートルぐらいに育っています。大槌町は気候の影響もあるでしょうから1メートルぐらいでしょうか。それでも10年後には本当に素晴らしい森になると思います。それまで皆様が植えた木は自分で守る。我々横浜ゴムはこのようなイベントをはじめとして、復興のためにできることは何でもやろうということで、従業員のボランティア派遣や物資支援も継続的に行ってまいります。今後とも皆様のご協力をいただきながら共に進んでいきたいと思いますので、ご支援のほどをよろしくお願いいたします。本日は本当にありがとうございました」とあいさつした。

大槌町千年の杜植樹会の開会式の模様

大槌町千年の杜植樹会の開会式の模様

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