自動車用部品で本格採用 「匂いつきＴＰＥ」を開発
平泉洋行
- 住所: 東京都台東区柳橋 2-19-6 柳橋ファーストビル 10階
- TEL: TEL (03)3865-3621
- http://www.heisengp.co.jp/
ケミカル専門商社の㈱平泉洋行はドイツのＴＰＥコンパウンドメーカー、クライブルグＴＰＥ社のスチレン系熱可塑性エラストマー「サーモラスト」の輸入販売を行っているが、自動車の窓回り部品（ウォーターディフレクター）に本格採用されるなど自動車用途分野で順調な拡大をみせている。
同社が輸入販売する熱可塑性エラストマー「サーモラスト」は、主力の「サーモラストＫ」（ＳＥＢＳ／ＳＥＰＳベース、工業用グレード、食品用グレード）はじめ「サーモラストＡ」（ポリアクリルブタジエン＋ＳＥＰＳ系、耐油性）、「サーモラストＶ」（ＳＥＰＳの部分架橋グレード）、「サーモラストＭ」（ＳＥＢＳベース，メディカルグレード）と各種用途に応じた豊富な品揃えで展開しているが、このほど新たに飲料水用グレード「サーモラストＷ」をシリーズに加え、日本市場でのマーケッティング調査を開始した。
この「サーモラストＷ」は欧州各国の独自の飲料水用規格に対応できるコンパウンドでＰＰ、ポリカーボネート、ＡＢＳ、ＰＯＭなどとの接着性に優れるのが特徴で欧州及び中国ではシャワーヘッド用部品として多くの実績を有している。
主力の「サーモラストＫ」は自動車外装部品はじめ、難燃規格対応のケーブル類、コネクター、コンシューマーグッズ、グリップ類に採用実績を有するが、日本市場では２色成形によるＡＥＳ各種エンジニアリングプラスチックスとの接着性は勿論、離型性に優れることが評価され、大手カーメーカーの一部車種の窓回り部品として本格採用されており、同社では他車種への横展開も含め自動車用途での今後の需要拡大に期待を寄せている。 また、工業用部品、コンシューマーグッズでは電動工具はじめ髭剃りや歯ブラシのグリップ類への採用及びその横展開により、販売量を押し上げた。
