【TPE特集】 需要の拡大続くTPE市場

2012年05月14日

ゴムタイムス社

 自動車用途分野が急回復 各社 新グレード開発も活発

 熱可塑性エラストマー(TPE)は架橋ゴム製品の製造過程での省エネルギーや環境対応の面から高く評価され、 リサイクル性及び充填材が少なく軽量化にも結びつき、更に成形加工等の取り扱いの容易さも併せて、 従来より架橋ゴムからの代替えが進んできた。
その需要の中心となるのが自動車用の内外装部品。さらに家電向けや医療品用、文具・雑貨類、各種プラスチックの耐衝撃性等改良のための改質剤として需要の裾野が拡大している。
TPEは大きく分けて、スチレン系、オレフィン系、PVC系、ポリエステル系、ウレタン系、アミド系などがあり、それぞれに特徴を持ち、用途に応じて使い分けられている。スチレン系、オレフィン系の伸びが大きく、近年、硬質プラスチックとの複合成形(二層射出成形等)が、気密性や防水性、衝撃緩和、あるいは肌触り(ソフト感)改良等を目的に行われる ケースも多くなってきている。また、コスト面の対応からPVC系もその性能、加工性等から架橋ゴム代替品としての回帰もあり需要が増大しつつある。

 オレフィン系TPE
 ①劣化しにくい②耐候性が良好③軽量④耐熱性良好⑤耐低温性良好

 スチレン系TPE
 ①弾性が良い②耐低温性良好③軽量。SBS=ゴム的特性、ポリスチレン等樹脂との相容性、成形性などに優れたスチレンとブタジエンのブロックコポリマー。各種粘接着剤のベースポリマー、アスファルト改質、各種履物、玩具、各種食品容器等広い用途がある。SEBS=耐候性、耐熱性に優れた水添スチレン系熱可塑性エラストマー。各種樹脂の改質剤、相容化剤、粘接着剤やエラストマーコンパウンドのベース等、広い用途がある。

 塩化ビニル系TPE
 ①繰り返し疲労強度良好②耐摩耗性良好③傷つきにくい

 ウレタン系TPE
 ①耐摩耗性良好②耐油製良好③低温特性が良い

 ポリエステル系TPE
 ①耐熱性良好②耐油製良好③耐薬品性良好④耐候性良好

 ポリアミド系TPE
 ①軽量②熱安定性が良い③耐薬品性良好

 

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