バンドー化学 海外事業展開を加速

2011年08月01日

ゴムタイムス社
谷和義社長

谷和義社長

 バンドー化学は中期経営計画「DM―2」の基本戦略の一つとして海外市場の事業拡大を進めているが、今期、インド新工場建設、アジア、米国生産拠点の能力増強に前期比46・5%増の63億円の設備投資を実施する。
 中期経営計画の基本戦略の一つである海外市場での事業拡大についてはベルト事業に重点的に経営資源を投入し、中長期的に成長が期待できる海外市場での事業拡大、国内外製造拠点の相互補完体制の整備、拡充を進めている。2011年3月期連結決算では海外事業売上高の増収額106億円のうちアジアの売上高が93億円とアジアでの伸長が目覚しい。
 同社では中国、インド、アセアンなどでの自動車用、2輪車用の伝動ベルトの需要拡大を受け、中国、タイ、インドネシアの3拠点で3割アップの生産能力増強を進めており、これら海外事業拡大のための増産投資を含め、国内工場での太陽光発電システムの導入などの環境対応設備更新、合理化投資で国内、海外合わせ63億円を計画している。
 先に発表したインドでの新工場建設はインド子会社であるBando(India) Private Limitedが同国内での2輪スクーター・乗用車用のベルトの需要増加に対応して、インド南部のバンガロール市に新工場を建設する。総投資額は約20億円で、2013年年初から生産を開始する予定。年産30~40万本規模の工場となる。
 一方、北米市場では自動車用ベルトでGE向けのシェアが上がっており、バンドーアメリカの米国工場で月産10万本強の1ライン増設に踏み切った。

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