【ホース特集】 東海ゴム工業 海外で生産増強図る

2012年04月16日

ゴムタイムス社

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 東海ゴム工業

 海外で生産増強図る 採算是正も課題 アセンブリの現地化も推進

 東海ゴム工業㈱の産業用ホース事業の12年3月期業績見込みは、売上高は約100億8000万円(月商8億4000万円)で、前期比2割程度の増収となる。建機・工作機械向けなどの油圧ホース、一般産業用布巻ホースを販売、それぞれ約20%の増収で順調に推移した。
 油圧ホースについては、中国など新興国での需要増大に伴い、日系メーカーをはじめ有力ローカルメーカーへの供給が増えており、前期は上期が3割以上の高い伸びを示し、下期は中国の低迷により、トータルで1割程度の伸びにとどまった。布巻ホースは国内販売が中心であるが、公共投資を柱とした土木・建築関連需要が一昨年は振るわず、昨年は東日本大震災の緊急支援としての復興需要があり、上期、下期ともに2割程度の伸びを確保した。
 新年度の産業用ホース事業の販売戦略については、国内はインフラをはじめとした復興需要への適切な対応を図る一方で、成長著しい海外市場で積極販売する。中国市場も現在は低迷しているが、下期には回復基調に転じることが予想されるとしており、今後の需要拡大に期待する。こうしたことから中国を含め新興国での生産増強投資並びに製法の改革などを進め、投資に見合った事業整備を行う方針。
 「新年度は、グローバルな拡販のための基盤整備(生産体制)と採算ベースの改善が大きな課題になる」(同社)とする。
 国内の事業展開については、大きな成長は望めないもののニーズに見合った製品開発を進め、即納体制などサービス面の強化を図ることでユーザーからの信頼を高め、受注増大に結びつける考え。また、東北地区における震災復興需要にも社会貢献を意図した展開を図る。
 一方、海外生産拠点は今後の需要増大に対応する能力増強並びに新設も視野に入れている。「中国工場は生産能力増強に加えて生産レパートリーの拡大も必要になる。金具加工・アセンブリもさらに現地化を推進していく」(同社)。
 新年度の産業用ホース事業は、月商ベースで約9億6000万円を計画しており、油圧ホースは前期比15%増、布巻ホースは同10%増を見込んでいる。(2012年4月16日紙面掲載)