【ホース特集】 クラレプラスチックス 静電ホースなど拡販

2012年04月02日

ゴムタイムス社

特集企業・ホース・各社の現況
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 クラレプラスチックス

 静電ホースなど拡販 伊吹工場 9月に開発・事務所棟竣工

 クラレプラスチックス㈱の今期(12年3月期)の業況は、震災の緊急復旧支援である耐圧ホースや復興関連のインフラ整備向製品の販売増によって、円高影響により輸出関連製品での販売減はあったものの、売上高・利益とも堅調な見込みとなる。12年度は、新製品を積極的に投入した拡販により増販を計画している。
 同社は、11年度に開発棟および事務所を複合した開発棟・事務所棟新築工事に着工した。同建物は、敷地面積約2000平方㍍、床面積約3000平方㍍で、12年9月の竣工を予定している。
 12年度の期待商品は、新型静電ホース「静電DS―3」や耐油・耐寒用ホース「ブルーライン」、排水促進導水パイプ「クラドリップDC」などがある。
 「静電DS―3」は帯電防止配合により静電気帯電防止効果に優れ、明暗コンストラクト効果で軟質部が透明なため輸送物の確認がしやすいなどの特色がある。「ブルーライン」は内径50および65の新サイズを追加、重油や軽油、灯油など油類のデリバリーサクション用途において、より広いユーザーニーズへ対応している。
 「クラドリップDC」は、橋梁や高架道路などのコンクリート構造物の内部に浸透した雨水を除去する排水促進導水パイプで、今年3月29日より新発売した。新商品は、同社が11年に発売した導水パイプ「クラドリップ」を、コンクリート専用に改良したもので、樹脂製のパイプを特殊な不織布で被覆加工し、施工時におけるセメントペーストの流出を抑え、強度劣化の原因となるジャンカの発生を防止する。
 施工後は優れた吸水、排水性を発揮し、構造物の長寿命化とメンテナンスの向上に貢献する。橋梁などの床版に埋設することで、腐食の原因となる雨水の滞留を防ぐ。金属製パイプの場合には懸念される電位差による腐食も発生しない。(2012年4月2日紙面掲載)

 

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