ゴム技術フォーラム 第25回公開フォーラム「ソフトマテリアルの高機能化」開催

2012年03月26日

ゴムタイムス社

 日本ゴム協会ゴム技術フォーラム主催の第25回公開フォーラム「ソフトマテリアルの高機能化」が3月21日に東京・赤坂の東京電業会館地下大ホールで開催された。

 同フォーラムはゴムの産業の将来展望を目指した技術開発のあるべき姿を追求すべく、異業種を含めた他分野から講師を招聘して、勉強会と特定のテーマによる調査研究と年1回の公開フォーラムにおける講演、報告、討論及び出版物の発行を通じて提案、提言を行っている。

 第25回フォーラムでは、21世紀は今までのハードマテリアルに代わってソフトマテリアルの時代と捉え、従来型ゴムの更なる性能・機能向上と共に、ゲル、超分子、液晶などの新たなソフト材料、新たな用途開拓に向けたシーズ、ニーズの把握とその展開がゴム産業の進展と裾野拡大にとって重要であり、平成22年秋から「ソフトマテリアルの高機能化」調査委員会を新しく発足させた調査研究の最終報告とバイオポリマーおよび架橋構造・ゲルの解析の権威である2人の先生の基調講演を交えた公開フォーラムとなった。

 冒頭の挨拶で、ゴム技術フォーラムの竹村泰彦代表が、同フォーラムの創設、目的などの概要と活動実績を紹介した。

 午前の部では「バイオベースポリマー研究と産業の現状と課題」をテーマに土肥義治氏(理化学研究所・社会知創成事業本部長・東京工業大学名誉教授)が講演をした。

 土肥氏はスライドを用いながら、わかりやすくバイオプラスチックについて解説。「愛・地球博」で使用されたバイオリサイクルの製品などを例にあげ、バイオプラスチック生産システムなどを説明した。

 午後の部では、「中性子散乱等を用いた構造解析手法概説とエラストマー・高強度ゲル解析への応用」をテーマに柴山充弘氏(東京大学物性研究所 中性子科学研究施設長)が講演。内容は中性子散乱の特徴、日本の中性子散乱施設、中性子散乱による高分子研究などをスライドを使用して解説した。特にTetra―PEGゲルの研究例の説明では、参加者は興味深く耳を傾けていた。

当日は発表者等を含めて36名が参加した。

 次に扇澤敏明調査委員長が「ソフトマテリアルの高機能化」調査委員会の総合報告を行い、3つのグループに構成された「ゴム・エラストマー」、「ゲル・超分子」、「プラスチック・繊維・液晶」のそれぞれグループリーダーが調査結果を発表した。

 なお、ゴム技術フォーラムは平成24年4月以降を目途に調査内容をとりまとめ、報告書を作成に向けて整理、執筆を行い、報告書の出版を予定している。

 

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