クラレプラスチックス コンクリート専用の排水促進導水パイプを開発

2012年03月26日

ゴムタイムス社

 クラレプラスチックス㈱は、橋梁や高架道路などのコンクリート構造物の内部に浸透し た雨水を除去する、排水促進導水パイプ<クラドリップDC>を開発し、3月29日より発売を開始する。

 <クラドリップDC>は、同社が昨年発売したユニークな導水パイプ<クラドリップ>を、コンクリート専用に改良したもの。 樹脂製のパイプを特殊な不織布で被覆加工し、施工時におけるセメントペーストの流出を抑え、強度劣化の原因となるジャンカ (セメントと砂利の分離)の発生を防止する。

 施工後は優れた吸水、排水性を発揮し、構造物の長寿命化とメンテナンスの向上に貢献する。橋梁などの床版(橋脚の上に 載る道路敷設床部分)に埋設することで、腐食の原因となる雨水などの滞留を防ぐ。金属製パイプの場合には懸念される、 電位差による腐食も発生しない。

 同社の雨水対策用の導水パイプは、国内シェア7割(同社推定)の実績を持つ排水舗装用<クラドレン>、インターロッキング舗 装の歩道や側道に用いられる<クラドリップ>に続き3品目となる。

●開発の背景

 土木・建築分野では、コンクリート構造物の「長寿命化」に関する技術・製品が求められている。 同社の雨水対策用のパイプ製品(<クラドレン>、<クラドリップ>)はユーザー評価が高く、これらの技術を応用したコンクリート専用パイプの開発をユーザーより求められている。

●製品の構造

 内管(<クラドリップ>)は、ファイバー(細糸)とモノフィラメント(太糸)を“組ひも工芸”のように編んだ、ユニークなハイブリッド構造。 外側は、コンクリート養生シートに使用される特殊な不織布で被覆し、再び組ひも工芸のように繊維で固定。接着剤を使用していないため、優れた柔軟性や吸水性を発揮。

●機能・特長

 コンクリート打設後の一定期間、パイプを覆う不織布がセメントペーストの流出を抑える。 施工完了後は、毛細管現象による高い吸水性能を発揮。 樹脂素材のため、電位差による腐食が発生しない。 細かい砂や土、モルタル等を通さず、雨水などの浸透水のみを確実に排水。 経糸のない独自構造のため、柔軟性が高く施工しやすい。 埋設時の形態安定性業界トップレベルを実現。 フレキシブルに編組された中空構造(接合部を有さない)のため、コンクリートの熱膨張と収縮に確実に追従。

●主な用途

橋梁や高架道路の床版(道路敷設床部分)、ジョイントプレート等(鋼材の継ぎ手部分) ・コンクリート建設物(ダム工事、建築物基礎工事、トンネル等)

 

 今後の展開として地盤改良・液状化対策等も目指す。