ADEKA、韓国拠点に65億円投資 高性能透明化剤プラントを新設

2026年09月23日

ゴムタイムス社

 ADEKAは8月25日、高性能透明化剤「トランスパレックス(TRANSPAREX)」の製造プラントを、連結子会社のADEKA KOREAの全州第三工場内に新設することを決定した。工事着工は26年12月、完工は28年6月、営業運転開始は28年11月。投資金額は65億円。
 ポリプロピレン(PP)は、最も軽量で成形がしやすいことから環境負荷が低く、耐熱性、耐久性をはじめとする機能性の高さから、食品包装やクルマのバンパーなど様々な用途で重用されている。しかし、PPは透明性の低さが唯一の弱点であり、意匠性を重視される分野では他のプラスチックが用いられていた。
 ADEKAは、こうした状況下において、マテリアルリサイクルの推進とPPへのモノマテリアル化を実現するべく、24年11月に高性能透明化剤「TRANSPAREX」を上市した。同製品は、PPにガラスのような透明性を付与できる透明化剤となっている。「最も透明性の高いポリプロピレン用透明化剤」として、25年にギネス世界記録に認定された。さらに、少量添加での透明性付与やリサイクル時の性能維持、耐熱性・耐薬品性の高さ等様々な機能性をもつことから、食品包装や医療、自動車部材、雑貨などのアイテムで評価が進んでおり、世界中で採用が拡大している。
 「TRANSPAREX」は現在、採用拡大による製品の需要増加が見込まれることから、安定供給を目的に、委託製造に加えて自社製造プラントを新設することとなった。
 プラントを新設するADEKA KOREAの全州第三工場は、18年に用地を取得し、現在は次世代以降の半導体材料の製造設備を擁しており、この余剰スペースに建設する。なお、同社の樹脂添加剤製造への設備投資は9年ぶりとなる。
 ADEKAグループでは、「TRANSPAREX」の販売拡大を通じて、2030年度に透明化剤市場を500億円超(24年度300億円)へ拡大、同社シェア60%以上(24年度14%)獲得することを目標に、マテリアルリサイクルとモノマテリアル化による資源循環を実現していく方針だ。

韓国拠点

全文:約878文字

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー