豊田通商 中国で自動車解体の新工場建設へ

2012年01月30日

ゴムタイムス社

 豊田通商㈱は昭和メタル(本社=埼玉県)および成都聚源鑫再生資源回収(本社=中国四川省)と合弁で、四川省成都市に自動車解体リサイクル会社を設立すると発表した。
 中国では使用済み自動車(ELV)について、手作業、人海戦術が中心での処理作業のため時間を要しており、環境対応が万全とは言えない状況にある。豊田通商は、中国内主要地域を調査した結果、中国国内でELV処理ニーズの高い四川省成都市にリサイクル会社を設立することとした。
 今春から工場建設に着工し、同年秋には完成の見込み。設立する自動車解体リサイクル工場ではELVを鉄、非鉄、部品などに分離し、中国国内で販売する。工場のコンセプトは中国のELV解体モデル工場に位置づけ、月産処理能力は2000~3000台の先進的工場建設を目指す。
 豊田通商は約40年前からELVのリサイクル事業に取り組み、国内にバリューチェーンを築いてきた。成都市に設立するリサイクル工場を足がかりに、他地区においてもリサイクル会社の設立を計画し、中国でのELVリサイクル・バリューチェーンの構築を目指す。

 

 

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