新春トップインタビュー 三ツ星ベルト

2012年02月01日

ゴムタイムス社

三ツ星ベルト 垣内  一社長 -2012年1月1日号掲載-

利益体質強化で成果 インド工場を中核拠点に

 中間期連結業績は増収増益を達成した三ツ星ベルト。市場動向を見極めつつ、海外事業を積極展開すると垣内一社長は2012年の経営方針を語る。

 ―2011年を振り返って、印象に残ったことは。
 垣内社長 11年は自然災害の脅威を強く感じた。3月の東日本大震災は巨大な津波を伴い、大きな被害となり、秋にはタイで大洪水が発生した。当社にとっては震災で仙台支店をはじめ、東北の営業拠点が被害を受けたが、それ以上に販売代理店やユーザー、さらには仕入先が深刻な被害を受けられ、対応に苦慮した1年だった。
 ―中間期連結業績は増収増益で順調でした。
 垣内社長 売上高は前年同期比で約7%の増収、利益面は経常利益が30%強の増益を達成することができた。金融危機前に比べると売上高は90%の水準で、収益は海外の一般産業用ベルトの販売が伸びたこと、さらに原材料高騰の影響を拡販活動や原価低減などの内部努力でカバーできたためだ。
 上期の業績を見ると、営業部門の頑張りと、工場も製造コスト低減、生産性向上など懸命な努力を続けた結果、利益体質強化が図れたのでないかと思っている。従業員一人ひとりがしっかりとした意識を持ち、責任ある行動の結果が出たと思っている。
―事業別の動向は。

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