水口製作所 大型印刷ロール用マシンが再評価 本物志向で受注好調

2012年01月06日

ゴムタイムス社

 ㈱水口製作所は高精度の研磨スペックとコスト対応面の双方で現場のニーズを満たすゴムロール円筒研削盤を世界各国で展開しているリーディングカンパニー。また印刷用・OA用・産業用・半導体関係などの幅広い分野からスペック、操作性の双方で需要家からグローバルスタンダードに位置づけられている。

 最近の動向では「昨今、市場で散見されている当社コピーマシンでは市場で求められる研磨精度などは再現できず、当社の高速対応、高精度の製品づくり、高剛性の機械づくりが再評価されている。現在の過当競争のさなかにあってこそ、本物志向のミナクチブランド導入が生産基礎固めの担い手として今後も貢献していく」(同社)と自信の程を示す。

 OAプリンター・印刷・ハイテクなど高精度パーツのクォリティを持つ大型のゴムロール専用円筒研削盤「LEO―2000―F7ーW」は、本物志向でユーザーから高い評価を得ており、買い替え受注があるという。同社の業績は「2011年9月期業績は増収増益となったものの、震災の影響を受け、自動車生産の回復の反動でOA用ロールが伸び悩んだ。しかし、8月頃から回復基調になった」とする。直近の需要動向は、OA用ロールのほかに太陽光などのエネルギー分野向けの特殊ロール、メディカル分野向けの研磨機などの受注が好調に推移しているという。

 同社は製品の海外比率が9割を占めており、円高と欧州の景気動向には目が離せない中で、測定機にも注力している。同社の測定器は、現地日系企業の声に応えて、工場向けに熟練作業者でなくてもタッチ式のパソコンで簡単操作が可能で、メンテナンスフリー。低価格で海外の日本人従業員を削減したい海外工場向けに注力し、実績を残してきた。とくにユーザーの要望をタイムリーに製品化するという顧客満足度に力を入れ、各現場事情に即した生産効率向上、コスト低減、省スペース性、メンテナンスフリー化、安全対策など様々なサポートマシンとして、アジアを中心とした世界各国で納入実績を有する。

 今期の業績予想は、タイの洪水の影響や欧州の経済動向で不透明感が強いが、前期並みを見込んでいる。

 同社は今後ますます多様化し、高速化、高精度化、高画質化、難削材化していくゴムロールに応えていきながら、ミナクチブランドを体現してつつ、改めて国内外に製品力アピールしていく構え。また、さらなる研究開発に取り組み、ユーザーのニーズを満たしていく。

LEO―2000―F7―W

LEO―2000―F7―W

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