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クレイトンポリマーズ フォガーティCEOが会見

2011年12月07日

ゴムタイムス社

 革新的ソリューションを提供 日本市場での更なる成長に期待

 特殊ポリマーメーカーの米国クレイトン・ポリマーズ社のケヴィン・フォガーティ社長兼CEOが来日、11月30日、日本法人のクレイトンポリマージャパン本社で記者会見し、クレイトン・ポリマーズの経営戦略と日本市場の位置づけを明らかにした。

 フォガーティ社長は同社がスチレン・ブタジエンブロック共重合体(SBC)の世界的な大手メーカーであり、新規なスチレン系ブロック共重合体(SBC)技術革新において優れた生産性、能力があること、世界中に物流および原料調達ルートを持つ唯一のSBC生産会社であり、4つの大陸において直属のサービス機能を持っていることを強調。

 2010年の全世界での売上高は約12億ドルで、このうち日本で約7・3%、アジア全体で約20%を占め、グローバルベースでは世界で3番目の規模とし、日本市場での成長プロダクツとして、医療・食品向けの塩ビ代替分野、NEXARポリマーの拡販、イソプレンゴム(IR)「Cariflex」の新期ビジネスを挙げた。自動車内装用柔軟性表皮、一般消費者製品、食品および医療用包装材、電線およびケーブル用途に注力し、日本を含めたアジアでの更なる拡販を図ると述べた。

 また、イソプレンゴム(IRラテックス)「Cariflex」は手術用手袋、コンドーム、医療ストッパー向けに年間30%の成長をみせており、日本では現在の生産能力を約2倍に増強し、2013年中に完成予定としている。

 さらにNEXARポリマー(新期水添型SBC)については台湾に新プラントの建設を進めており、2013年中に生産を開始することを明らかにした。

 

 IRラテックス 能力増強

 療用途分野で需要が拡大 「Cariflex」(イソプレンゴム

 同社の「Cariflex」(固形IRゴム,IRラテックス)はアニオン重合された100%合成のIRポリマー。

 非常に純度が高く、低臭気で、刺激の低い、天然ゴム(NR)に対する代替品。NRの代わりにカリフレックスIRやIRラテックスを使用することで、NRのタンパク質アレルギーに関連した問題が解決される。手術用手袋、コンドーム、医療ストッパー、医療用プローブ、装置先端などの医療用途に最適。

 「Cariflex」イソプレン製品は固形またはラテックスどの形態でも天然ゴム用に設計された既存の生産ラインを一般に使用することができ、配合物の処方および製造条件を最適化することによって末端製品を製造することが可能。また、有機溶剤を含まないので少ない設備投資で従来の天然ゴムラテックスの生産ラインを使用することが可能。浸漬塗工、熱凝固、紐状押出し、接着剤塗工などを含む、広範囲のプロセスにおいて多用に利用できる。

 現在、日本(工場地未発表)、ブラジル工場で「Cariflex」イソプレン製品を生産しているが、需要拡大に対応、能力増強を図るもの。

 

 グローバル生産能力 40万トン 2010年売上高は12億ドル

 米クレイトン・パフォーマンス・ポリマーズ社はスチレンブロック共重合体(SBC)の世界的大手メーカー。米国テキサス州ヒューストンに本社を置き、スチレン系ブロック共重合体(SBC)を世界で初めて開発した特殊ポリマーメーカー。米国ベルプリ工場、ブラジルポーリニア工場、ドイツヴェツセリング工場、フランスベアー工場、日本鹿島工場(JSRとの合弁会社)の世界5製造拠点を有し、不飽和方型SBC、USBC(SBS、SIS、SIBS)、水添型(不飽和型)SBC、HSBC(SEBS、SEPS)、Nexarポリマー、Cariflexポリイソプレン製品(コンパウンド)を製造・販売。グローバルな生産能力は40万㌧。世界18ヶ国と地域に約880人の社員を有する。

 800種を超える製品を世界60ヶ国700の顧客に販売。2010年の売上高は約12億ドル。営業利益は1億3500万ドル。販売量は約30万7000トン。

 要分野別売上高は接着剤、シーリング材、コーティング材向けが32%、新素材向け(コンシューマグッズ、食品医療用包装)31%、舗装材料・ルーフィング材料(アスファルト改質用ポリマー)28%、新事業(手術用手袋やコンドームに使用されるNEXAR)7%。

 日本では1989年にJSR㈱と合弁製造会社「ジェイエスアールクレイトンエラストマー㈱」(KJE)を設立、操業を開始した。現在、不飽和型SBC、SBSおよびSISポリマーを製造し、舗装材材及び屋根材、粘接着剤、先端材料の用途において日本、アジア及び一部欧米の顧客に供給している。KJEの2010年の売上高は約90百万ドルでクレイトン全体の7・3%を占めており、クレイトンは日本におけるスチレン系熱可塑性エラストマー市場において過去45年にわたり差別化ポリマー製品を提供している。

 2009年には茨城県つくば市に研究開発ラボ「イノベーションセンターつくば」を開設、応用技術および技術サービスラボは日本、韓国、台湾の顧客に最先端の技術サポートを提供している。

 

新事務所開所式でテープカット

新事務所開所式でテープカット

 新事務所で開設式

 クレイトン・ポリマージャパン㈱(中西信輔社長)は、業容の拡大に対応、本社事務所を東京都港区港南2ー16ー2太陽生命品川ビル9階に移転したのを記念して、11月30日、新事務所玄関で米クレイトン・パフォーマンス・ポリマーズ社のケヴィン・フォガーティCEOら経営トップを招き開設式を行った。  新オフィスは旧オフィスの約2倍の広さで、新耐震基準に適合している。

 新事務所開所式でテープカットする右から中西信輔社長、ケヴィン・フォガーティCEO、ホルガーR・ジュン博士、プラカッシュ・コリルバイスプレジデント氏。

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