SRI スポーツ 馬場社長が退任、 野尻恭氏が新社長に

2011年02月25日

ゴムタイムス社

SRIスポーツ株式会社は、2月14日に開催した取締役会で社長の交代を決定した。3月24日付けで、現在住友ゴム工業㈱取締役常務執行役員の野尻恭氏が社長に就任する。現在の馬場宏之社長は代表権のある会長に就任する。 今回の社長交代は、海外事業をさらに強化・発展させ、グローバルなスポーツ用品企業としての地位確立に注力することが目的。 記者発表の席で、馬場社長はSRIスポーツのこれまでの経営について「国内ではヒット商品を出すことができた。一方海外では、ヒット商品を出したと実感 はできていない」と現状を分析。今回の人事で「世界で存在感のあるヒット商品を作りたい」とした。 新社長に就任するのは、現在、住友ゴム工業㈱取締役常務執行役員の野尻恭氏。これまで、03年7月同社執行役員 04年3月同社執行役員(経営企画部長兼NP・NB事業部長)04年7月同社執行役員 SRIエンジニアリング㈱代表取締役社長兼NP・NB事業部長、06 年3月同社執行役員住友橡膠(常熟)有限公司総経理兼住友橡膠(蘇州)有限公司総経理、 08年3月 同社取締役常務執行役員住友橡膠(常熟)有限公司董事長兼総経理住友橡膠(蘇州)有限公司董事長兼総経理、11年1月同社取締役常務執行役員という道を歩 んできた。 馬場社長は、野尻氏について「エンジニアリングが長いが、欧州やアメリカなど海外での経験が豊富、中国で社長としてタイヤ拡大の実績を残した。新しい目線でビジネスができる点で評価している」と語った。 住友ゴムの駅伝チームで共に走った仲で、文字通りタスキを引き継いだ形となった野尻氏は、「私を指名されたのは、どんどん攻めろということだと思う。最 初はよく市場を見て、社員の声を聞いて、徐々に目標に向かって進んでいきたい」と話した。 馬場氏は、「立ち上がるには時間が必要」として、野尻新社長と二人三脚で経営体制を強化していく姿勢を示した。

握手する次期野尻社長と馬場社長

握手する次期野尻社長と馬場社長

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