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ファインケミカル商社 トップインタビュー 平泉洋行

2011年11月21日

ゴムタイムス社

 中国・上海に現地法人を設立 ゴム、機械ユニット タイヤ向けに拡大

 ㈱平泉洋行は工業用ゴム・樹脂製品商社の「浩洋産業㈱」、接着剤や注型剤などのウレタン樹脂成形販売の子会社「エッチ・アンド・ケー㈱」(H&K)の関連会社2社と共に3社協業体制でユニークでスペシャリティに富んだ環境対応商品の拡販に取り組んでいる。戸張傳二郎社長に足元の需給動向、来年度からスタートする新3ヶ年計画の概要を聞いた。

戸張傳二郎社長

戸張傳二郎社長

 足元の需給動向は
 戸張社長 2011年12月期第3・4半期業績は9月以降、やや需要のかげりがみられるものの、震災後の早い立ち上がりに加え、タイヤ生産の堅調な伸びによりゴムユニット、機械ユニットの各種製品の売上高が増大し、年初計画をクリア、売上高は前年同期比10%増、営業利益は各種合理化策が寄与し同30%アップの増収増益となった。

 通期業績予想も下期以降、欧米や中国の景気ダウン、円高により輸出向けが落ち込んでいるものの、コスト削減努力や営業外利益の計上で増収増益を確保できる見通しだ。

 ユニット別の需要動向は
 戸張社長 ゴム、ウレタン、H&K、開発、機械ユニットの5事業部門があるが、ゴムユニットではゴム薬品(ラインケミー)、ポリマー(ランクセス合成ゴム)、添加剤(エボニック)がタイヤ向けに拡大。またウレタンユニットでは工業品向けに、機械ユニットではタイヤ磨耗試験機、ウレタン測定器、硬さ計の販売が拡大、また、ポリマーシステム・シミュレーションを実現する最先端のCAE流動解析ソフトウェア「シグマソフト」が本格採用された。
 H&Kでは中国向けに自動車用品の注型ウレタン製品を輸出しているが、中国経済の落ち込みでやや需要がダウンしている。

 中国では上海に駐在員事務所を設置しましたが。
 戸張社長 H&K製品の拡販、浩洋産業の商材発掘を目的に2011年3月に設置した。当社では成長が見込まれる中国市場での拡大を図るため、現地生産化も視野に入れ、2012年初頭にも上海市に現地法人「平泉浩洋貿易有限公司」を設立する計画をしており、H&K製品の現地生産化、浩洋産業の現地からの輸入商材発掘に注力していく。ゴムユニットでも欧州のゴム薬品、ポリマーメーカーが上海にアジア本部を設けており、現地での連携強化につなげていきたい。

 12年度から新3ヶ年計画がスタートするが。
 戸張社長 12年から14年度までの3ヶ年計画については、現在、策定中だが、新規顧客の拡大を中心に数値目標としては売上高100億円を目指す。海外事業の強化についてもグローバルに需要が拡大するのも視野に入れ、タイでの駐在員事務所設置を検討していきたい。
 ゴム、ウレタン、機械ユニットでは堅調なタイヤ生産の需要に対応、タイヤ向けの拡販に注力、H&Kでは原料の現地調達比率をアップさせる。 タイ洪水の影響で浩洋産業では、建機,OA機器の減産も予想され、需要ダウンが見込まれるが中国での樹脂成形品、金型などの拡販を図っていく。国内では震災復興需要でのベルト、ホース、各種ゴム部品の補修用需要の拡大に期待を寄せている。
 3ヶ年計画では3社合計の売上高150億円を見込んでいる。

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