ブリヂストン グローバルで収益改善 設備投資 2300億円を計画

2011年02月21日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンの2010年12月期連結決算は売上高2兆8616億円、前期比10%増、営業利益1664億円、同120%増となった。営業利益は原材料価 格の高騰や為替円高の減益要因があったものの、売値、MIX、数量増及び戦略商品の販売増が寄与し大幅増益となった。経常利益は1479億円、同172% 増、当期純利益989億円と大幅に改善された。
タイヤ部門の売上高は2兆3795億円、同11%増、営業利益1531億円、同104%増となった。多角化部門は需要回復の影響もあり、売上高は4946億円、同9%増、営業利益は133億円(前期4億円)となった。 日本ではタイヤ部門、多角化部門ともに販売が前年を上回り、売上高は1兆1546億円、前期比14%増、営業利益は616億円、同328%増と営業利益は4・2倍となった。 米州事業の売上高は1兆2239億円、営業利益も483億円、同40%増。欧州事業の売上高は3838億円、同6%増、営業利益は71億円(前期119 億円の損失)、その他地域では売上高6119億円、同20%増、営業利益449億円、同37%増となり、グローバルで収益改善が図られた。 次期業績見通しは原材料・素材価格の高騰が続いており、グループが直面する世界的な需要構造や競争構造の急速な変化とともに、経営環境は引き続き厳しい ものが予想されるとし、売上高は全世界でタイヤ販売、多角化部門ともに前期を上回る予想で、前期比11%増の3兆1800億円を見込んでいる。 しかし、収益は原材料価格高騰が大きく圧迫するとし営業利益1400億円、同16%減、経常利益1240億円、同16%減の増収減益を予想している。 2011年の生産ゴム量は国内57万㌧、海外137万㌧の計194万㌧を予想。 設備投資も建設鉱山車両用超大型ラジアルタイヤなどの戦略商品、中国、インドでのタイヤ生産能力増強、多角化事業でのEVAフィルムの増産、スチールコード事業再編投資などに前期比26%増の2300億円を計画している。

決算発表する荒川社長

決算発表する荒川社長

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