北海道の更生タイヤ需給

2011年11月15日

ゴムタイムス社

  北海道内のトラック・バス用更生タイヤ販売構成比は全国18・2%より7・5%高い25・7%。
 更生タイヤ全国協議会調べによると、2010年度のトラック・バス用タイヤの総販売本数は604万9千本。このうち新品トラック・バス用タイヤ販売本数は494万7千本、更生タイヤ販売本数は110万2千本で更正タイヤ販売比率は18・2%となった。
 新品タイヤが前年比114・3%と3年ぶりに対前年を上回ったことから構成比が多少下がったが、ここ数年更生タイヤの需要は高まりつつある。
 北海道内の更生タイヤ需給動向は新品タイヤ販売本数はJATMA調べで41万3千本(前年比15・6%増)に対し、更生タイヤ販売本数は14万3千本(同5・9%増)(推定)とみられ、更生タイヤ販売構成比は25・7%となった。
 更生タイヤ事業所は全国で35社(法人28社、賛助会員除く)あり、このうち北海道にはトーヨーリトレッド㈱小樽工場、ブリヂストンBRM㈱千歳工場、ヨコハマタイヤ東日本リトレッド㈱北海道事業所、㈱ダンロップリトレッドサービス北海道工場、北海道バンダグ㈱の5事業所と全国でもっとも多くの事業所を抱える。
 北海道での更生タイヤ販売構成比が高いのは、路線バス・トレーラシャーシー・地場ダンプ業態での使用が多い、降雪地区は更生タイヤの使用環境に適している、更生タイヤの事業所も多く、更生タイヤも含めた営業提案販売が基本となっているためとみられる。
 2011年度の北海道の更生タイヤ販売動向について、トーヨーリトレッド㈱小樽工場の石本善康統括部長は「北海道では10月以降、夏用タイヤから冬用タイヤへの履き替えが進むため、更生タイヤの需要が増加する。更生タイヤ装着車への助成制度や資源の再利用で省資源化に貢献、経済メリットなどの利点から年々需要が拡大しつつあり、現状、9月から24時間のフル稼働が続いており、11月一杯までフル生産が続くものの、本年は需要が拡大しており、中古タイヤ輸出の増大もあり更生タイヤに使用される台タイヤ不足が顕著」とし、台タイヤ確保に注力している現状という。

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