日東化工 ゴムコンパウンドが堅調 樹脂受託の回復遅れ響く

2011年11月07日

ゴムタイムス社

 日東化工の2012年3月期中間決算( 非連結)は、売上高47億9900万円、前年同期比2%減の小幅な減収にとどまったが、営業利益は1500万円、同57・4%減、経常利益600万円、同73・3%減、当期純利益400万円、同56・2%減の大幅減益となった。
 ゴムコンパウンドは順調に推移したものの、マット、樹脂受託品の需要回復の遅れと、用役の高騰による収益悪化を、固定費の削減でカバーできず減益となった。
 ゴム事業はシート・マット製品は若干の減収となったもののゴムコンパウンド製品は新規取引先獲得などにより販売量が増加、また成形品は、クッションタイヤが堅調に 推移したことなどにより、同事業全体の売上高は30億6200万円、同16・7%増となった。
 樹脂事業は高機能樹脂コンパウンド製品が昨年度後半からの新規製造受託であるオレフィスタなどによる増収があったものの、塩ビコンパウンドの製造受託がなくなったことや震災の影響により、自動車向けの販売量が減少したことにより、同事業全体の売上高は16億7700万円、前年同期に比べ24・7%の減収となった。
 通期業績予想については、売上高は3期ぶりに100億円(前期比2・9%増)の大台に復し増収を見込むものの、収益はマット、樹脂委託品の需要回復の遅れと、成形品の需要の落ち込み等を勘案し営業利益5500万円、同40・3%減の増収減益を見込んでいる。

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