JSR 増収大幅増益に エラストマー事業は好調推移

2011年05月09日

ゴムタイムス社

決算を説明する春木氏(右)

JSRの2011年3月期連結決算は、売上高3406億6500万円、前期比9・8%増、営業利益は390億9400万円、同93・2%増、経常利益426億400万円、同90・4%増の増収増益となった。当期純利益は275億7000万円で同102・1%増となった。 合成ゴムの国内は、スチレン・ブタジエンゴムやポリブタジエンゴムなどの汎用合成ゴムは自動車タイヤ生産が堅調に推移したことと主要原材料価格の上昇に対応した価格改定により、販売数量、売上高とも前期を上回った。ニトリルゴムなどの機能性特殊ゴムも自動車生産が増加し、主要原材料価格の上昇に対応した価格改定により、販売数量、売上高ともに前期を上回った。輸出は汎用合成ゴム、機能性特殊ゴムともに販売数量は前期を下回ったが、主要原材料価格の上昇に対応した価格改定等により、売上高は前期を上回った。 生産面では日本、欧州などを中心に急拡大する低燃費タイヤの需要増に対応するため、四日市工場で溶液重合SBR(S|SBR)の年産能力を2万5000㌧増強し、6万㌧とすることを決定。2011年11月完成を目指す。また、タイでも合弁会社を設立し、2013年6月稼動を目指して5~10万㌧/年規模のS―SBR製造プラントの新設を決定した。欧州・スタイロン社(旧欧州・ダウ社)での引取権3万㌧/年と合わせ、日・欧・アジアでの供給体制をより強固なものとし、S―SBR事業の拡大を積極的に進める。 韓国の合弁会社、錦湖(クムホ)ポリケムもエチレン・プロピレンゴムの能力増強を決定し6万㌧/年の製造プラントを新設する。完成は2013年6月の予定。これにより、能力は15万㌧/年となり、鹿島工場の3万6000㌧と合わせ、世界でも有数のメーカーとして、世界的に拡大する需要に対応する。 TPEの販売状況については、国内では食品容器向けの樹脂改質用途などが好調に推移。輸出もブタジエン系熱可塑性エラストマーが履物用途で欧州・中南米向けを中心に需要が回復しした。主要原材料価格の上昇に対応した価格改定も加わり、国内・輸出とも販売数量、売上高は前期を上回った。 収益面は、コストダウン・プロジェクト「E-100」を推進し、引き続きコスト抑制に努めた。以上の結果、エラストマー事業部門の売上高は1608億5400万円、同18・2%増、営業利益は147億3800万円、同大幅増となった。 次期(2011年度)の連結業績については、売上高3700億円、前期比8・6%増、営業利益410億円、同4・9%増、経常利益430億円、同0・9%増、当期純利益280億円、同1・6%増を見込んでいる。

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