日本バルカー シール事業が順調推移

2011年06月06日

ゴムタイムス社

日本バルカー工業の3月期連結決算は、売上高367億2700万円、前期比18・7% 増、営業利益31億3600万円、同193.4%増、経常利益30億2300万円、同179・ 4%増の増収増益となった。当期純利益は18億4200万円で同232・2%増。 同社グループは、持続的な成長基盤の確立を目指して第5次中期経営計画「NV・ S5」に掲げた諸戦略を着実に実行してきた。この結果、売上高は増収となり、収益面 は販売増並びに生産性向上などにより大幅な増益を確保した。
シール製品事業は、主要販売先である重化学工業向けの需要増、建設機械を含む 産業機械、半導体産業などの生産回復により、売上高は282億4400万円、同16・0 %増、営業利益31億6100万円、同98・3%増となった。 機能樹脂製品事業は、半導体・液晶関連産業における製造装置部品、重電機器を 含む電気・電子産業の需要増などにより、売上高は78億4500万円、同36・9%増、 営業利益1億5200万円で黒字化した。 メンブレン製品事業は、顧客側での生産調整や為替変動の影響などにより、売上 高は6億3700万円、同25・9%減、営業損失1億7700万円(前期は4800万円の 営業利益)となった。 次期の事業環境については、東日本大震災による直接的な被害に加え、電力や原 材料の供給不足が生産活動に与える影響などが、とくに上半期の企業活動を低下さ せることが懸念される、としてる。こうした環境変化を受けて、日本バルカー・グループ では、引き続き事業計画「NV・S5」の最終年度にあたる2011年度についても徹底 した合理化、効率化による経営体質の強化を図るとともに、選択と集中」によるコア事 業、コア技術の強化と次世代に向けての新たな成長のための基盤の再構築に努め ていく。 次期の業績予想は、売上高375億円、営業利益32億円、経常利益31億円、当期 純利益19億円の増収増益決算を見込んでいる。

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