横浜ゴム 資源循環技術・システム表彰で 会長賞を2年連続受賞

2011年10月18日

ゴムタイムス社

CJC会長賞を受賞した研究本部研究部の原祐一氏(右)と 橋村嘉章氏

 横浜ゴムの省資源に貢献する取り組みが、財団法人クリーン・ジャパン・センター(CJC)主催の平成23年度「資源循環技術・システム表彰」において「クリーン・ジャパン・センター会長賞」を受賞した。

 受賞対象となったのは「空気入りタイヤにおけるインナーライナーゴム使用量低減」。10月13日に千代田区立内幸町ホール(東京都千代田区)で表彰式が行われた。同社は平成22年度の同表彰で「使用済み加硫ブラダーの再生利用による産業廃棄物削減」、「2成分形シーリング材用産廃対策容器「e―can」の開発・普及とリサイクルシステムの構築」で「CJC会長賞」をダブル受賞しており、2年連続の受賞となる。
 インナーライナーは、タイヤの自然な空気漏れを抑制する素材としてタイヤ内部に貼り付けられる。同社が開発したインナーライナー「AIRTEX Advanced liner」は樹脂の低透過性とゴムの柔軟性を併せ持った新素材で、従来品の5分の1の薄さを実現している。これによりゴム使用量の低減、タイヤ軽量化に貢献している。なお、「AIRTEX Advanced liner」は2010年6月に第22回日本ゴム協会賞、2011年5月に平成23年度文部科学大臣表彰の科学技術賞(開発部門)も受賞している。
 CJCは経済産業省、日本商工会議所、日本経済団体連合会など官民の支援の下、リサイクル推進を目的に1975年に設立された公益法人。持続可能な省資源型社会の形成を促進するため、3Rの技術、社会経済システム・制度、事業者の取り組み状況に関する調査研究や報告、3R学習のための素材提供などを行っている。「資源循環技術・システム表彰」はCJC設立と同時に始まった表彰制度で、3Rに寄与する優れた事業や取り組みを表彰することにより、循環型ビジネスの振興を目的としている。

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