東洋ゴム 化工品東洋会総会を開催 自動車生産回復、復興需要に期待

2011年10月04日

ゴムタイムス社
弟11回化工品東洋会総会会場

弟11回化工品東洋会総会会場

 東洋ゴム工業㈱の「化工品東洋会総会」(弟11回)が9月28日、北海道札幌の「京王プラザホテル札幌」で開催された。
 総会には東洋ゴム工業の化工品部門販売代理店各社の代表に加え、東洋ゴムから中倉健二社長はじめ市川貴史取締役常務執行役員ダイバーテック事業本部長らダイバーテック事業の役員が出席。 同会会長の西山博務氏(㈱ニシヤマ会長)が議事を進行、平成22年度事業報告・収支決算報告、23年度事業計画(案)、収支予算(案)を主要議題に審議、原案通り承認、可決された。また、任期満了に伴う役員改選では西山博務会長、波岡卓視副会長(㈱アトライズヨドガワ社長)、長友康裕監事(㈱長友商会社長)、藤田友久監事(㈱フジタ商会社長)の執行部が再任された。東洋会発足以来、10年間会長を続けてきた西山氏は「今年70歳になるが、もう一期(2年)だけ努めさせていただく。その後、次の若い世代にバトンタッチをしていきたい」とあいさつ。 議案審議終了後、あいさつに立った中倉社長は「リーマンショック以降、当社は構造改革、内部改革を進めてきた。中期経営計画「中計11」では5年間で1500億円の積極投資による拡大戦略を打ち出している。今年はその成果を出していきたい。世界経済の先行きが不透明だが、国内の化工品販売にがんばっていただき下支えをしてもらっている。今後とも東洋ゴムの商品の拡販をお願いしたい」と述べた。

 引き続き市川貴史ダイバーテック事業本部長が「ダイバーテック事業の昨年度の業績は売上高が775億円、営業利益32億円、営業利益は倍増と好調に推移した。今期は震災の影響を見込み、売上高690億円、営業利益6億円を計画。4~6月が需要の底であったが自動車生産が2~3ヶ月前倒しで回復、この9月はほぼ前年並みまでに戻っており、下期は上期の落ち込み分をカバーする増産が見込まれ、年間ではほぼ前年並みを維持できる見通しである。
 化工品部門では震災後、在庫確保により一時的に需要が増加、復興需要は今後も長期にわたって継続することが見込まれ、東洋会の皆様と情報の共有により結び付けていきたい。グローバル推進では、今後の進出先は新興国がメインとなる。現地化の推進には人材育成と技術の標準化も重要。一方、国内では次世代商品の開発を急ぐ必要がある。新エネルギー分野、環境、医療分野にターゲットを絞り、中計11までには形を作っていきたい。
 自動車生産の回復により営業利益21億円を何とか死守したい。グローバル展開、東北復興においても皆様方との情報の共有は大変大事なこと。東北復興にかかわりこれからのインフラ作りに貢献していきたい」と述べた。

あいさつする中倉社長

あいさつする中倉社長

 

あいさつする市川本部長

あいさつする市川本部長

 

あいさつする西山会長

あいさつする西山会長

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