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知っておきたい 異種接合における接着剤の使い方と最新技術

ゴムタイムス社

受講可能な形式

趣旨

 接着における近年のキーワードは「異種材料の接着」である。この背景は自動車や鉄道車両の軽量化を目的に,鋼材の代替として CFRPやCFRTPの使用が増えていることにある。

 当然のことながら,「 金属とプラスチックの接着」のような異種材料の接合においては, 溶接という最も一般的な接合技術が適用できない。ここに接着(接着接合)の出番がある。本セミナーでは「異種接合における接着剤の使い方と最新技術動向」と題して、高分子材料として各種プラスチックおよびゴム / 金属を被着材にした最新接着技術および接着接合部の設計と接着評価について基盤情報を提供するとともにわかりやすく解説する。

受講対象者:
 自動車, 鉄道車両, 電機・電子部品, 船舶などの産業で, 構造接着(強靭な接着)に携わっている方, および異種材料の接着や構造接着に関する問題を抱えている方々

受講後習得できること:
 異種材料の接着, 構造接着に関する基礎知識と近年の最先端技術

受講対象者

日時 2018年6月22日10:30~16:30
講師 若林一民氏(エスピーエス リサーチ代表)
講師略歴
受講料 45000円/1人(税別)
会場 WEBセミナー(ZOOM)
主催会社 ゴムタイムス社
配布方法
お申込み このセミナーに申込む

プログラム

1.金属とプラスチックの接着
1.1 接合手法の長所・短所
1.2 なぜ, 異種材料の接着(接合)なの?
1.3 異種材料の接着における問題点
1.4 接着の阻害因子
1.5.1 金属表面の模式図
1.5.2 金属材料の特性
1.6 表面処理の必要性
1.7.1 表面処理の工法
1.7.2 金属表面の脱脂・研磨
1.7.3 金属の表面処理
1.8.1 プラスチックの表面処理
1.8.2 プラスチックの表面処理手法(より詳細に)
1.9 表面処理効果の確認(ダイン液による方法)
1.10.1 軟鋼板とC-FRPの接着
1.10.2軟鋼板とPPの接着
1.10.3 PPの表面処理(イトロ処理)
1.10.4 PAの接着, 接着剤, 表面処理

2.金属とゴムの接着
2.1 金属とゴムの接着(概論)
2.2 被着材ゴムの組み合わせと接着方法
2.3 ゴムの簡易鑑別法
2.4 各種ゴムのTg(ガラス転移温度)とSP値(溶解度パラメーター)
2.5 主要エラストマーの特性
2.6 ゴム用配合剤について知る
2.7 ゴムの加硫接着
2.8 ゴムの種類と表面処理, 接着剤の関係
2.9 加硫ゴムの表面処理の手法
2.10 ヨウ化メチレン処理による接着効果
2.11 加硫ゴム用接着剤
2.12 金属/ゴムの接着事例

3.接着接合部の設計
3.1 接着接合部の設計概論
3.2 接合部にかかる応力の基本形
3.3 基本応力の特性
3.4 せん断試験片の応力分布
3.5 せん断試験片の板厚, ラップ長さの影響
3.6 接着層厚さの影響
3.7 スポットウェルドボンドの効用
3.8 接合係数とは
3.9 フィレットの効用
3.10 接合部設計上の注意

4.接着の評価
4.1 接着強さ試験方法
4.2 標準的な接着試験片
4.3 接着強さを低下させる要因
4.4 接着剤の硬化物で測定される代表的特性
4.5 接着・接着剤の信頼性評価
4.6 耐久性試験一覧
4.7 引張りせん断疲労試験
4.8 くさび衝撃試験
4.9 非破壊検査

5.質疑応答

注意事項

セミナーの録画・撮影・テキストの複製は固くお断り致します。本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信対応セミナーとなります。

Zoom(ズーム)のやり方などでお困りの方は、セミナー当日までに設定や使い方をご指導致します。

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