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タイヤ特集

ポスト低燃費へ動き加速

 2010年1月よりスタートしたグレーディングシステム(等級制度)による「ラベリング制度」は、タイヤの転がり抵抗性能とウェットグリップ性能をわかりやすく定義付けし、ユーザーが低燃費タイヤを選ぶときの一つの基準としてすっかり定着した。

 JATMA(日本自動車タイヤ協会)によれば、2014年における低燃費タイヤの普及率は6割を超えており、低燃費性能を前面に押し出さない製品でも、ごく普通にラベリングが掲示される状況となっている。

 こうした傾向はタイヤ性能の底上げとも言える一方、各社がタイヤの転がり抵抗性能とウェットグリップ性能を競うことで特徴が横並びになったり、あるいはユーザーのタイヤを選ぶ基準がこれら2つの性能に偏りがちになるという、思わぬ弊害を指摘する向きもあった。

 そんな中、タイヤメーカー各社は、ミニバン用、コンパクトカー用などの車種別にラインナップを拡げる一方で、低燃費以外の製品特徴を積極的に打ち出そうとしている。また、ブリヂストンのように、今年からボリュームゾーンである「エコピア」シリーズにも希望小売価格を設定し、ラベリング以外の価値指標をユーザーに示そうという動きも出てきた。

 2015年のタイヤ春商戦は、タイヤメーカー各社が「ポスト低燃費性能」の方向性を打ち出しながら、活発化していくことになりそうだ。