ゴムタイムス70周年の画像

創刊70周年特別企画 ゴムベルト業界の現況

2016年10月24日

ゴムタイムス社

輸出減で14~15年は減速
石炭産出国の需要回復に期待

コンベヤベルト 日本ベルト工業会統計による過去5年間のゴムベルトの生産量の推移を見ると、11~13年は堅調あるいは順調だった。しかし、14~15年は減速、16年の需要予測では前年実績を上回る見込みとなっているが、上半期の実績は予想を下回る水準で推移した。回復のカギを握っているのは輸出で、特に石炭産出国向けのコンベヤベルトの需要回復が待たれるところだ。

 11年のゴムベルト生産は3年ぶりに3万tに達し、前年比7%増だった。内需は東日本大震災以後、自動車の減産などの影響を受けたが、後半には復興需要もあり、同2%増、輸出はコンベヤの活発な資源国需要に支えられ、同23%増と大幅に伸びた。
 品種別では、主力のコンベヤは内需が石炭火力向けに加え、下期後半から震災復興需要もあり好調、輸出は旺盛な資源国需要に支えられ同29%増となり、コンベヤ合計では同15%増となった。
 一方、伝動ベルトは同1%減。需要の約半分を占める自動車用が大震災やタイの洪水の影響を受けたが、一般産業用向けその他ベルトが伸びたことで微減に留まった。
 12年のゴムベルト生産は前年並み。内需はインフラ関係の需要が振るわず、自動車向けもエコカー補助金の終了で停滞気味、欧州金融危機の影響で製造装置向け需要も低迷した。しかし、輸出は旺盛な資源国向けの輸出需要に支えられ、27年ぶりに1万tを超えた。
 品種別では、コンベヤは内需が減少したものの、輸出の資源国需要に支えられコンベヤ合計では同10%増となった。
 伝動は自動車向け補修用の減少、半導体製造装置やOA機器向けの落ち込みなどにより、同12%減と不調だった。
 13年のゴムベルト生産は同1%増。内需は製鉄向けの需要が伸び、震災復興需要や石炭火力発電所向け関連の需要が伸長した。建設機械業界の需要も引き続き堅調に推移し、前年から低迷していた自動車産業も新車投入の効果などにより後半から回復傾向を見せた。
 輸出は旺盛な資源国向けの需要に支えられていたものの、後半から大幅に減速した。
 品種別では、コンベヤは内需が経済環境好転を受けて同8%増となったが、輸出は新興資源国が非鉄金属などの輸出規制を強化したことが響き、前年までの好調さから一転して同2%減となったことで、全体では3%増に留まった。
 伝動は後半の自動車需要回復で、内需は横ばい。輸出も後半持ち直したが同9%減となり、伝動合計では微減となった。
 14年のゴムベルト生産量は、同2%減となったものの、4年連続で3万tの大台に達した。
 内需は石炭火力再稼動やインフラ建設関係などの復興需要などに支えられ、回復基調となった。輸出は資源国の在庫調整などが続き、年間を通して大幅に減速し、前年まで続いていた1万t台を維持できなかった。
 品種別ではコンベヤは、内需は

本文:4081文字

関連キーワード: