トヨックス 薬品・食品用フッ素ホースなど2製品新発売

2016年08月29日

ゴムタイムス社

 耐圧ホースメーカーのトヨックス( 富山県黒部市、代表取締役 中西誠 )は、9月1日より薬品・食品用フッ素ホース「 トヨフッソSホース 」と耐熱・食品用トヨシリコーンホースシリーズ専用継手「 トヨコネクタTC3―SS 」を新発売すると発表した。

 同社では、独自のホースドクターカーでの工場訪問で、苦情・要望の多いものを解消するために製品化を進めている。その中で、薬品や溶剤、食品等を流体とする用途でトヨフッソホースを販売してきたが、ホースの折れの問題や吸引用途で使用できるフッ素ホースが欲しいとの要望が多くあり、トヨフッソSホースを開発し、製品化。また、耐熱用途で使用されるシリコーンホースで保形タイプに使用できる専用継手の要望も多いことからトヨコネクタTC3ーSSを開発し、製品化した。

 トヨフッソSホースは錆にくいSUS316製コイル補強構造で折れやつぶれに強く、吸引用途にも使用できるホース。

 内管は耐薬品性、耐溶剤性、非粘着、撥水性に優れた4フッ化系フッ素樹脂となっており、特長は積層一体構造なので単層のフッ素チューブに比べ柔らかく、扱いやすいこと。そのほか、透明度が高く、流体の確認が容易なことも特長だ。

 新製品は、食品衛生法(厚生省告示第52号、厚生労働省告示第201号)にも適合し、食品・飲料用途にも安心して使用できる。内径15・19・25mmの3サイズ。使用温度範囲はマイナス20~80℃となり、すでに特許申請済みとなっている。

 新製品は、同社の専用継手トヨコネクタの使用が可能。今回の発売によりフッ素ホースシリーズは3製品となった。同社は、品揃えを充実させたことで専用継手との組合せで要望の多い半導体や化学・化粧品・製薬・食品工場等での省エネ、漏れ抜け防止、生産性向上や作業標準化、食品安全など、さらに深い現場改善につながるとしている。

 また、同様に要望が多かった耐熱用トヨシリコーンホースシリーズの専用継手トヨコネクタ( ネジタイプ )の取り付け可能なホースを5種に広げ改良発売する。これにより吸引用途や保形性を求める耐熱用途への安心セットとしての使用範囲が大幅に広がる。今回のTC3ーSSはホース内径9~25mm用の5サイズでステンレス製。 すでに特許申請済みとなっている。

 今回の新製品により、ホース配管安心セットの品揃えをさらに充実させることで、今まで以上に多くの現場ユーザーの改善要望に応えられるようになり、販売機会も一段と広がるとしている。同社では独自のホースドクターカーと春から新規に導入したホースドクターバックを活用し、全国で200名を超えるホースドクター認定者と販売店との協働で現場訪問やユーザーでの展示・相談会等を加速させ、現場ユーザーの課題解決に有効な情報発信をさらに強化し、拡販していく。

全文:約1160文字

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー