不二ラテックスの4~6月期 増収も営業益6%減 

2016年08月09日

ゴムタイムス社

 不二ラテックスの2017年3月期第1四半期連結決算は、売上高が17億8200万円で前年同期比1・2%増、営業利益は1億5800万円で同6・1%減、経常利益は1億3900万円で同11・9%減、四半期純利益は9900万円で同0・4%増となった。

 医療機器事業では、主力のコンドームは国内市場で大型小売店・ドラッグストア・コンビニエンスストアを中心とした販路開拓に加え、継続的にネット販売の強化を推進した。

 また、海外オファーの確実な取込みと新規開拓を推進し、安定的な受注確保に向けて生産体制の再構築を継続的に取り組んだ。

 国内市場では消費の減少傾向、価格の2極化、新素材製品のシェア上昇が続き厳しい展開が続いたが、海外市場への売上は堅調に拡大し利益面にも寄与した。

 一方、プローブカバー(感染予防製品)、内視鏡用医療バルーンを中心としたメディカル製品については引き続き堅調に推移した。

 この結果、医療機器事業の売上高は5億6400万円で同19・4%増。セグメント利益は増収効果もあって3700万円(前年同四半期は800万円の損失)となった。

 精密機器事業では、主力のショックアブソーバ及びロータリーダンパーは、国内向けでは概ね堅調な受注となったが、住宅設備関連の一部での生産調整などによる影響で受注は伸び悩んだ。

 また、海外市場では一部ユーザーの在庫調整や生産調整があり受注が伸び悩んだ。利益面については、減収と製品の販売構成の変化等が利益圧迫要因となった。

 これにより、精密機器事業の売上高は10億7000万円で同3・6%減。セグメント利益は2億800万円で同16・3%の減益となった。

 SP事業では、主力のゴム風船が主体となる販促用品市場は、景気回復基調の中、広告販促活動・イベントに持ち直しの傾向がみられた。風船・バルーンに欠かせないヘリウムガスの供給も徐々に回復し市場環境は持ち直しの傾向が見られた。

 この結果、SP事業の売上高は1億1600万円で同4・6%増。セグメント利益は400万円で同127・4%増となった。

 その他セグメントは、売上高が3100万円で同53・9%減。セグメント利益は400万円で同69・2%減となった。

 通期の連結業績予想は当初見通しから変更なく、売上高が70億円で前期比1・3%増、営業利益は6億8000万円で同4・3%増、経常利益は6億3000万円で同10・6%増、当期純利益は4億3000万円で同5・8%増を見込んでいる。

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