三洋貿易の10~6月期 化成品堅調も減収減益

2016年08月04日

ゴムタイムス社

 三洋貿易の2016年9月期第3四半期連結決算は、売上高は450億5100万円で前年同期比3・5%減、営業利益は30億4000万円で同2・1%減、経常利益は31億6600万円で同7・0%減、親会社株主に帰属する四半期純利益は19億7800万円で同16・9%減となった。

 化成品のゴム関連商品は、主力の自動車向けや家電・情報機器関連向けの合成ゴムと副資材の販売が低調。化学品関連商品は、工業用フィルム・医薬品の輸出や電材の販売が低調だったが、染料や難燃剤の販売が好調だった。

 また、第2四半期に新たに連結子会社となったソートの業績が寄与した。この結果、ゴム関連商品の売上高は180億4600万円で同1・4%増、セグメント利益は9億1200万円で同2・5%増となった。

 機械資材の産業資材関連商品は、自動車内装用部品の販売が引き続き好調に推移し、シート用高機能性部品・原材料販売も伸長。機械・環境関連商品は、木質バイオマス関連は低調だったが、飼料用ペレットミルは好調だった。

 科学機器関連商品は、各種分析・試験機器の販売が好調。これにより、産業資材関連商品の売上高は145億2700万円で同8・4%増、セグメント利益は17億400万円で同5・9%増となった。

 海外現地法人は、サンヨー・コーポレーション・オブ・アメリカはゴム関連が好調だったが、吸水性ポリマーが低調。三洋物産貿易(上海)有限公司は、自動車用各種部品は伸長したものの、ゴムと化学品関連は低調だった。

 サン―タップ・インターナショナル(タイ)は、タイバーツ安による輸入品の採算悪化などにより低調だった。結果、海外現地法人の売上高は82億2000万円で同15・2%減、セグメント利益は2億6900万円で同32・1%減となった。

 国内子会社のコスモス商事は、海洋・船舶や地熱関連が伸び悩んだ。ケムインターは、化学品、機械機器・電子部品ともに低調だった。この結果、売上高は40億4700万円で同28・1%減、セグメント利益は4億6800万円で同20・3%減となった。

 通期の連結業績予想は当初見通しから変更なく、売上高が640億円で前期比5・5%増、営業利益が40億5000万円で同12・3%増、経常利益が42億5000万円で同3・4%増、親会社株主に帰属する当期純利益が26億円で同7・0%増を見込んでいる。

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