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景況アンケート 16年夏景気見通しと業績予想 「増収」は5割に留まる

2016年08月01日

ゴムタイムス社

 本紙調査 業績予想

 本紙は5月時点で製造メーカー、原材料メーカー、ゴム製品卸商社に「2016年の景気見通しと業績予想」と題するアンケート調査を実施した。
 その結果、今年の業績見通しについては、「増収」回答企業が49%、「横ばい」の回答企業は43%となり、「減収」回答企業は8%の結果となった。
 昨年は「増収」回答企業が72%、「横ばい」回答企業が28%で、「減収」企業がなかったことを考えると、今年は昨年に比べ、やや悲観的な見通しになっていると言えるだろう。
 7月1日に発表した日銀短観(6月調査)によれば、大企業製造業の業況判断DIは、3月調査に比べ横ばいとなった。円高の進行により、自動車を始めとする輸出企業のマインドが低下。一方、原油価格が回復していることで、素材業種の業況は改善した。
 先行きについては、自動車、鉄鋼、石油・石炭製品など、ゴム関連企業と関係の深い業種が3月調査に比べれば上向いているものの、マイナスとしている企業もある。こうしたことが、業績見通しに反映しているようだ。

16年度通期の業績見通し

 ◆景気動向
 5月時点の景気動向については、「変化なし」が37%でトップとなった。「拡大基調となる」は0%、「緩やかに下降」が34%、「変化はあまりないがやや明るい兆しがみえる」が24%、「緩やかに回復」は2%となった。

16年5月現在の景気動向について
 景気判断理由(複数回答)は「企業収益の動向を見て」が57%でトップ、次いで「設備投資の動向を見て」(36%)、「個人消費の動向を見て」「公共投資の波及効果から」(19%)、「株価の動向から」(17%)、「雇用環境の動向を見て」(12%)の順となっている。

景気同国の判断理由は
 上半期の国内景気は、円高・株安もあって足踏み状態が続いた。製造業では自動車と機械が不振で、個人消費も不調、インバウンド需要も勢いが鈍化した。
 特に自動車は、1~5月の生産が前年同期比3・9%減となり、これを受けて自動車タイヤの生産は18ヵ月連続で前年割れ、需要の7割以上が自動車のゴムホースも4~5月は2ヵ月連続で前年実績を下回っている。
 輸出についても、円高に加え、英国の国民投票でEU離脱が決定したことやテロの頻発、米国大統領選挙などにより、海外市場の不透明感が増したことから微妙な状況だ。
 このようなことが「変化なし」と「緩やかに下降」の数字の背景となっていると見られる。
 今年期待される需要業界(複数回答)については、「自動車」が58%でトップ、次いで「土木建築」の48%、「医療・衛生」30%、「情報通信」18%の順となった。
 一昨年は土木建築がトップだったが、昨年から2年続けて自動車が期待される需要業界のトップとなっている。

16年度に期待される需要業界

 自動車については、日本自動車タイヤ協会(JATMA)が

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