人とくるまのテクノロジー展2016が開幕

2016年05月30日

ゴムタイムス社

 自動車技術専門展の「自動車技術展・人とくるまのテクノロジー展2016」が5月25~27日、横浜市のパシフィコ横浜で開催された。主催は自動車技術会。ゴム・樹脂関連企業も最新技術、製品、研究開を紹介していた。

 ◆住友化学
 住友化学は「あしたの地球に会いに行こう」をテーマに、自動車の技術革新と、持続可能な社会の発展への貢献を目指す新技術・新製品を紹介した。
 多様な展示のうち「耐熱性改良EPR」は、耐老化性、耐オゾン性の性能を兼ね備えつつ、高温下使用での熱劣化が大きく低減されたゴム材料。耐熱性・耐オゾン性が要求される自動車部材や産業用ベルト、工業用用品などの応用を提案していた。

 ◆NOK
 自動車の低燃費化に貢献する技術を結集した新ブランド「Le―μ’s(レミューズ)」や低リフレクション技術、材料技術、複合技術などを展示した。
 レミューズは「形状設計」「低摩擦コーティング」「低摩擦材料」「低トルクグリース」の4つの技術により、オイルシールの低フリクション技術で地球環境に貢献するものだ。

 ◆藤倉ゴム工業
 CFRP製品、荷重センサ、工業用ゴム材料、Mg空気電池などを展示していた。
 ゴム製品では、熱膨張断熱ゴム、LED用シリコーンレンズなどを出品。熱膨張断熱ゴムは、電池の安全性を高めるゴム材料で高温時にゴムが膨張して熱を伝播を抑制することに貢献する。

 ◆中島ゴム工業
 新製品の「加硫接着剤フィルムACULAH」を紹介した。
 新製品は上塗り・下塗りを行う2層タイプの加硫接着剤を樹脂フィルム上に均一に塗布したフィルムで、1回の熱転写に工数を削減し、接着剤の塗着効率が80%以上だという。そのほか、現場ででのVOCが発生しないことも特長だ。

 ◆住友理工
 住友電気工業、住友電装と3社共同でブースを出展。同社のコア技術「高分子材料技術」をベースに、最適化設計により軽量化に成功した自動車用防振ゴム、モジュール化された自動車用ホースなどを紹介した。

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