横浜ゴム マリンホースが国際認定取得、アフリカ・中東で拡販へ

2016年03月29日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは3月28日、マリンホース生産・販売を行う「ヨコハマ工業品イタリア」が、原油・石油製品の海上移送に使用する「シーフレックス」ブランドのマリンホースで、石油会社国際海事評議会が制定する「GMPHOM2009」の型式認定を取得、今年上期から生産・販売開始すると発表した。

 同社のGMPHOM2009取得は、平塚製造所に続き2拠点目となる。これにより、為替変動のリスクも低減され競争力も高まることから、アフリカ・中東地域での販売強化に乗り出す。

 横浜ゴムは油圧ホース、コンベヤベルト、マリンホース、防舷材などを扱うMB事業で、海外販売のさらなる拡大に取り組んでいる。来年度までにMB事業の海外売上高比率を50%まで引き上げる計画で、その一環として現在、インドネシア・バタム島にマリンホース・防舷材工場を建設中。同工場でも今年中にシーフレックス・ブランドの認定取得を行い、これまでの日本、今回のイタリアに、インドネシアを加えた世界3拠点でシーフレックス・ブランドを供給する予定。

 横浜ゴムは、14年9月に米国「パーカー・ハネフィン社」からマリンホース生産販売会社「パーカーMHP社」を買収し、ヨコハマ工業品イタリアに社名変更。買収に伴い取得した「ISOLA」ブランドマリンホースについては、同社の海外販売拠点を通じて、継続して生産・販売を行っている。

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