横浜ゴム コンチネンタルとのOEM合弁契約を解消

2016年03月08日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは3月8日、コンチネンタルAG社(コンチネンタル)と、ヨコハマコンチネンタルタイヤ(YCC)設立のために締結したOEM合弁契約を解除し、YCCを発展的に解消することで合意したと発表した。

 今後、横浜ゴムとコンチネンタルは、YCCを清算する手続きを進め、3月末までに完了する予定。

 YCCは、日本と韓国の自動車メーカーの「グローバル調達」という要望に応えるため、2002年設立された。その後14年間、操業を続け、YCC設立当初の目的は達成された。その間、横浜ゴムとコンチネンタルは、それぞれのグローバル生産ネットワーク網を構築し、対応力の強化を図ってきた。こうしたことから、両社はYCCを発展的に解消することとし、今後は個々にグローバルビジネスを拡大していくことになった。

 現在、横浜ゴムは中期経営計画「GD100」のフェーズⅣ(2015~17年)に取り組んでいる。タイヤ事業戦略の柱のひとつに「グローバルOE市場への注力」を掲げ、新車用タイヤの海外納入本数を、14年に対し20年には約4倍に拡大することを計画している。すでに日本自動車メーカーの海外輸出車へのOE納入に加え、中国、タイ、フィリピン、ロシアのタイヤ工場からのOE納入を拡大。今回のYCC解消により、横浜ゴムは独自のグローバル生産ネットワークを活用し、さらなる海外新車装着事業の拡大を図る計画だ。

 コンチネンタルは国際的な自動車部品供給業者、タイヤメーカー、産業パートナーとして、持続可能で安全・快適で、経済的なソリューションを提供している。シャシー&セーフティー、インテリア、パワートレイン、タイヤ、コンチテックの5部門の15年度の暫定売上高は約392億ユーロで、世界53ヵ国に約20万8000人の従業員を擁している。

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