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東海カーボンの1~12月期 減収も営業益10%増加

2016年02月15日

ゴムタイムス社


 東海カーボンの2015年12月期連結決算は、売上高が1048億6400万円で前期比8・5%減、営業利益は40億8800万円で同10・4%増、経常利益は43億1700万円で同3・3%増、当期純利益は、24億8400万円で同3・0%減となった。

 カーボンブラック事業部門は、国内では消費増税前の駆け込み需要の反動や、4月の軽自動車税引き上げの影響により、対面業界である自動車及びタイヤ産業の生産・出荷が前年同期を下回って推移し、カーボンブラック需要も低調に推移した。2014年5月に連結子会社としたカンカーブ社の業績が当期は通期で寄与したが、供給過剰が続く中国製品の当社市場への流入や、原料油価格の低下に伴いカーボンブラックの価格改定を行った影響により、売上高、営業利益ともに減少した。結果、同事業部門の売上高は462億2400万円で同15・7%減となり、営業利益は13億500万円で同53・6%減となった。

 炭素・セラミックス事業部門の黒鉛電極は、粗鋼生産は国内外とも前期比マイナスで推移した。世界最大の粗鋼生産国である中国の内需が減少する一方で過剰生産が継続したことから、中国製の安価な鋼材が海外へ大量流出し世界全体の粗鋼生産量と鋼材市況に影響をもたらした。電炉鋼生産もその影響を受け大幅な減産。また、国内電炉鋼生産は、13ヵ月連続して前年同月比割れするなど、ここ5年間で最小の生産量となるほど構造不況が続いている。結果、黒鉛電極の販売量、売上高ともに減少し、円安による為替効果は受けたものの黒鉛電極の売上高は、269億6000万円で同10・4%減となった。ファインカーボンは、等方性黒鉛の需要は堅調に推移したが、供給過剰による需給不均衡が続き、通年にわたり競合他社との激しい価格競争となった。対面業界である太陽電池、半導体、ポリシリコン、LEDの各市場は上期までは概ね好調に推移したが、下期は成長ペースが緩やかとなったため、価格対応を行い販売量の維持に努めた。結果、ファインカーボンの売上高は149億7300万円で同4・0%増となった。以上により、同事業部門の売上高は419億3300万円で同5・7%減となり、営業利益は、27億2900万円で同115・0%増となった。

 工業炉及び関連製品事業部門では、主要な需要先である情報技術関連業界では、一部に回復の兆しが見られたことから、主力製品である工業炉の売上高は前期比増となった。発熱体その他製品の売上高は、中国ガラス業界の需要が低調に推移したものの、一部主要電子部品業界と中国の電力インフラ事業向けの需要が堅調に推移したため前期比増となった。結果、同事業部門の売上高は52億1200万円で同11・6%増となり、営業利益は6億7600万円で同8・0%増となった。

 その他事業部門の摩擦材では、主要な顧客である建設機械向けの需要は、中国市況の減速や資源価格下落の影響を強く受けて低迷し、前期比減となった。また、商用車向けの需要もインドネシア市場の不振を受け、前期比減。一方、ロボットを中心とした産業機械向けの需要は秋口までは好調に推移し、前期比増となった。この結果、摩擦材の売上高は82億3500万円で同4・4%減となった。その他では、不動産賃貸等その他の売上高は、リチウムイオン二次電池用負極材の販売数量が増加したことにより32億6000万円で同65・5%増となった。以上により、同事業部門の売上高は114億9500万円で同8・6%増となり、営業利益は、6億2100万円で同68・5%増となった。

 2016年12月期通期の連結業績予想は、売上高が960億円で前期比8・5%減、営業利益が14億円で同65・8%減、経常利益が21億円で同51・4%減、親会社株式に帰属する純利益が14億円で同43・7%減を見込んでいる。

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