【再生ゴム特集】再生ゴム消費 タイヤ向け低水準推移

2015年12月12日

ゴムタイムス社

 自動車生産減にスライド

 再生ゴムはタイヤ原料、工業用ゴム製品等に再利用され、廃棄物の発生抑制に貢献する循環型リサイクルポリマーとして注目を集め、14年年間の再生ゴム消費量(経済産業省原材料統計)は2万2967t、前年比109・1%と2年連続で前年実績を上回った。

 しかし、本年に入っての再生ゴム消費量は、消費増税仮需の反動に加え、昨年、下期後半からの需要減退により、15年1~9月計では1万6707t、前年同期比95・9%と前年の勢いが消え一転、マイナス成長となった。特にタイヤ向けは自動車生産減にスライド、年初から9ヵ月連続でダウンし1万895t、同96・4%、工業用品向けも土木・建設工事関連のシート、人工芝などに使用されるゴムチップ需要が伸びつつあるものの1~9月計では5812t、同94・9%と落ち込んだ。

 一方、タイヤメーカー各社の、循環型社会構築に対応したタイヤのマテリアルリサイクル推進の動きは衰えておらず、再生ゴムメーカーではタイヤ生産の回復と共に、需要が回復するものと期待を寄せている。

 再生ゴムは主に天然ゴム比率が高いトラック・バス用タイヤのトレッド部分が使用されており、廃タイヤを破砕し、繊維、スチールワイヤー等ゴム以外のものを除去した後、再生剤とオイルを混合、加熱し、ロールでシート状にして製品となる。一般的にはもとの原料ゴムに比較して物性が劣ることから、材料としての利用範囲が限定されている。このため、再生ゴムメーカー各社では架橋部分だけを選択的に、かつ確実に切断できるような構造構築を検討するなど、技術開発を進めている。これら欠点が改良されると、タイヤのマテリアルリサイクル推進の後押しとともにリサイクル可能なゴムとしてのさらなる飛躍が期待されている。

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