ブリヂストン ゴムノキの病害診断技術を確立 簡単・迅速・正確に病原菌検出

2015年12月01日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは11月30日、東京・京橋の東京スクエアガーデンで技術発表会を開催し、天然ゴム生産性向上につながるパラゴムノキの簡易病害診断技術を確立したと発表した。

 天然ゴムを採取するパラゴムノキに関しては、世界各地で様々な病害が発生。同社が合計2万3900haの天然ゴム農園を持つインドネシアでは、「根白腐病」が同国の年間生産量の1割以上の被害を出していると推定されている。今回開発したのは、この根白腐病を簡易に診断する技術だ。

 従来の診断法は、目視で葉の色とつやの異常を見つけ、病気と推定すると、根を掘り起こして確認していた。しかし、これでは初期症状を見逃しやすく、診断するには熟練が必要な上、判断が難しいという問題があった。また、根を掘るのは重労働で、しかも時間がかかることも問題となっていた。

 そこで同社では、簡易に診断する技術を確立することになり、インドネシア技術評価応用庁、東京農工大学をはじめとする日本とインドネシアの大学とコンソーシアムを構築して、共同研究を開始した。

 今回確立した診断法では、

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